表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何もしてないのに、幽霊だけ勝手に成仏していくおじさん ~スロプーおじさんは除霊なんてしたくない~  作者: Samail
5章 おじさんと帰省

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

106/108

102話 ツボのお化け

「セイコちゃん!」


「……はい。」


姉。


「ちょっとお話、しましょ!」


「え、あ、はい……?」


「じゃあ向こうに行きましょ!」


「え、今からですか!?」


「今がいいの!」


逃がす気ないな。


「……。」


セイコ、ちらっとこっちを見る。

助けを求めるな。


「……。」


知らん。


「じゃあセイコちゃん借りるわね!」


姉、立つ。

そのまま自然に——


「こっち!」


「え、あ、はい……!」


連れていった。


「……。」


襖、閉まる。


「……。」


連れてかれたな。


「……。」


沈黙。


「……。」


残ったのは——


俺。

カズマさん。

それと、


「……。」


ユウト。


「……。」


まだぼーっとしてる。


「……。」


「……その子。」


「……。」


カズマさん。


「……。」


ユウトを見てる。


「……。」


気づくよな。


「……。」


「……。」


ユウトも、少しだけ顔を上げる。


「……なんすか?」


「……。」


「……軽いですね。」


「……。」


「……は?」


ユウト、眉を寄せる。


「軽いってなんすか?」


「……。」


カズマさんは、少しだけ考える。


「……形が、安定しすぎているというか。」


「……。」


「……その割に密度が低いというか。」


「……。」


「……。」


カズマさん、頭いいからな。

何言ってるかよくわからん。


「……。」


「……まあ、そんなもんじゃないですか?」


適当に返す。


「……。」


カズマさん、少しだけ笑う。


「ええ。」


「……。」


「でも。」


「……。」


「珍しい、ですね。」


「……。」


それはそう。


「……。」


「普通は、ああいう状態だと——」


「……。」


そこで、止める。


「……。」


ユウト、少しだけ黙る。


「……。」


なんか、引っかかった顔してるな。


「……。」


「……よくわかんねぇ。」


小さく。


「……。」


それだけか。


「……。」


少しだけ、間。


「……。」


外。

風。


「……。」


カズマさんが、ゆっくりと立つ。


「……あまり、気にしなくていいですよ。」


「……。」


誰に言ってるんだ。


「……。」


「そのままでいれば。」


「……。」


「自然と、馴染みますから。」


「……。」


「……。」


曖昧。


「……。」


「マユ、楽しそうですね。」


「……おもちゃが出来ましたからね。」


「おも、おもちゃ、って!くくっ。」


ツボっている。

カズマさんのツボはわからん。


ユウトは。


「……。」


眉間にシワを寄せて何かを考えている。


「……。」


「くくく、おも、おもちゃ。」


カズマさん、こうなると長いからなぁ。


襖の向こう。

かすかに声。


「——だから、あの子は——」


「——でも——」


やりあってるなぁ。


遠くで鳥が鳴いている。

昼寝でもするかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ