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何もしてないのに、幽霊だけ勝手に成仏していくおじさん ~スロプーおじさんは除霊なんてしたくない~  作者: Samail
5章 おじさんと帰省

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98話 いつかのお化け

※ユウト視点

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいはやいですこわいですたすけてください。」


噛みながら、早口で唱える。

丸かじりされたまま何処かに連れていかれる。


「ごめんなさいごめんなさい。——」


――――ぺっ。


「ぶはっ!?」


吐き出された。

ひどくない?


「……。」


床。

いや、畳?


「……。」


「……死ぬかと思った。」


もう死んでるけど。


「……。」


顔を上げる。


「……。」


広い。


「……。」


なんだここ。


「……。」


暗い部屋。

でも。


「……。」


空気がおかしい。


「……。」


いる。


「……。」


多い。


「……。」


いや、


「……多すぎるだろ。」


思わず、声が出る。


「……。」


視線。

右。


「……。」


女の子。

着物。


「……。」


あ。


「……。」


「……見たことある。」


あれ。


「……。」


ファン感の時の子。


「……。」


いや、なんでここにいるの。


「……。」


向こう。


「……。」


緑。

丸い。

甲羅。


「……。」


「……いやいやいや。」


「……河童!?」


なんで!?


「……。」


他にも。


「……。」


いる。


「……。」


見たことないやつも。

見たことある気がするやつも。


「……。」


全部、


「……。」


こっち見てる。


「……。」


「……いや無理無理無理無理。」


後ずさる。

情報量が多すぎる。


「……。」


本気で。

帰りたい。

いつものホールがいい。

懐かしさすら、ある。

まだ1日も経ってないのに。


「……。」


意味分かんねえよ。


「……。」


その時。


「……あ。」


いつかの女の子。

こっち見てる。


「……。」


「……来た。」


「……。」


え。

俺?


「……。」


なんで?


「……。」


近づいてくる。

ちょこちょこ。


「……。」


いやいやいやいや。


「……。」


「……ど、どうしたの?」


「……。」


背中から低い声が聞こえる。


「……騒がしいな。」


シロと呼ばれた白虎。

ここまで連れてきた張本人。


「……。」


全部が、静かになる。


「……。」


「……。」


やばい。

これ。


「……。」


さっきの比じゃない。


「……。」


「……。」


あー、なるほど。

俺、終わった。

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