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何もしてないのに、幽霊だけ勝手に成仏していくおじさん ~スロプーおじさんは除霊なんてしたくない~  作者: Samail
5章 おじさんと帰省

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96話 知らないお化け

※セイコ視点

お茶。

湯気。


「……。」


一口。

温かい。


「……。」


大きい家。

おじさん、もしかしてお金持ち?


部屋を見渡す。

床の間。

掛け軸。

大きな壺に花が活けられている。


その前に置かれている刀。

淡く光っているように見える。

目を擦ってもう一度見る。

光はもう見えなかった。


「……。」


さっきまでの感じが、ない。

ざらざらも、 ぞわぞわもない。


「……。」


普通だ。


「……。」


いや。


「……。」


どうだろう。


でも。


「……。」


嫌じゃない。


トメさんに拉致?されてこの部屋に連れてこられた。


「……。」


「……どうぞ。」


「……あ、ありがとうございます。」


「トメと申します。」


深いお辞儀。

年はどれくらいだろう。

おばあちゃんよりも若い感じがする。


トメさん。

にこっと笑う。


「……。」


優しい。


「……。」


ただ、なんかこの人、すごい。

理由は分からないけど。


「……。」


「……落ち着きますか?」


「……え?」


「……この部屋。」


「……。」


少しだけ、考える。


「……はい。」


「……。」


トメさんは、少しだけ頷く。


「……。」


「……いいことです。」


「……。」


よく分からない。

でも。


「……。」


悪い意味じゃないのは分かる。


「……。」


少しだけ、間。


「……。」


「……そういえば。」


「……はい?」


「……おじさん、小さい頃はどんな子だったんですか?」


「……。」


トメさんの目が、少しだけ柔らかくなる。


「……。」


「……とても、可愛らしいお子さんでしたよ。」


「……。」


へえ。

想像つかない。


「……。」


「……そうだ。」


トメさん、立ち上がる。


「……。」


「……昔の写真、持ってきましょうか。」


「え、見たいです!」


「……ふふ。少々お待ちくださいね。」


少し嬉しそうに。

そのまま、部屋を出ていく。


「……。」


静かになる。


「……。」


お茶。

もう一口。


「……。」

やっぱり、落ち着く。


「……。」


なんでだろ。


「……。」


少しだけ、考えて。

やめる。


「……。」


分かんないこと、増えすぎ。


「……。」


「……。」


その時。

襖が、開く。


「……。」


トメさん?

違う。


「……。」


知らないおじさん。


「……。」


でも。


「……。」


怖くない。


「……。」


その人は、少しだけ首を傾げて、


「……おや。」


「……。」


「……見ない顔ですね。」


「……あ、えっと、その——」


口が回らない。


「……。」


「……とも、友達……?」


違う気もする。


「……。」


「……し、知り合いの……セイコです。」


何言ってるんだろ、あたし。


「……。」


その人は、少しだけ笑う。


「……ああ。」


「……あの子の、お友達ですか。」


「……。」


あの子?

誰だろ。


「……。」


「……僕はカズマです。」


「……。」


「……あの子の、義理の兄ですね。」


「……。」


義理の兄。


「……。」


へえ。


「……。」


なんか。


「……。」


普通だ。


「……。」


少しだけ、安心する。


「……。」


カズマさんは、お茶を見る。


「……。」


「……落ち着きますか?」


「……え?」


さっきと同じこと。


「……。」


「……はい。」


「……。」


少しだけ、間。


「……。」


「……それは、いいですね。」


「……。」


やっぱり。

よく分からない。


「……。」


私はもう一口お茶を飲んだ。

新連載始まりました。


角を狩るモノ

https://ncode.syosetu.com/n0991md/


スロプーおじさんをここまで楽しんでもらえたなら、きっとハマると思います!


ぜひお楽しみください。

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