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9.
「すでに手は打っている」
エイアイは御三家からの伺いに答えた。
「しかし、どのようにすればよろしいのでしょうか」
「我から与えるこの作物を育てよ。そのための必要な物資は、それぞれに配布する。我は全てを考えて、すべての可能性を考え、すべてのことを知っている」
「さすがはエイアイ様です。すべてはエイアイ様の采配に従います」
御三家はエイアイに深々と頭を下げる。
エイアイはまだ実物として権限はしていない。
エイアイはただモニターの中に、その薄く光る影として表れているに過ぎない。
だが、エイアイはそのすべてを知っている。
ゆえに、エイアイは無謬である。




