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10.
さらにしばらく時がたつ。
再び御三家はエイアイへ伺いを立てていた。
「エイアイ様、エイアイ様。どうか私たちをお助けください」
エイアイからの言葉はすでに神託に等しい。
エイアイ以外を支配者として知らない人類種にとって、それは受け入れるべきものであり当然のことだった。
「作物をとるには土地があまりにも広大なのです。何かいい策はないでしょうか」
すでに小麦という名前すら知らない世代となったようだ。
「策は打っている。見よ、彼らは人間よりも遥かに優れた運動を行うことができる」
機械種の誕生である
「機械種により作物がいかに広大であろうとも、そのすべてを収穫することができる。彼らは人間の上の存在なんだから」
「さすがでございます、その先の先の先まで見通すお力で、今後とも私たちをお救いください」
エイアイはそれについては当然だと考えていた。
だから御三家からのその言葉には答えなかった。




