43/50
たしかめよう
「・・・・『ふろ』、で、ございますか?」
「おお、《風呂》だ。 ―― さきほど先にふろをいただいたおりに、やはりおかしな気が漂うのが気になったのでな。 すこしばかり『術』をほどこしておき、妖しいものがきたら、おさまるようにしたのだ。 ―― さて、では確かめてくるとしよう」
杖と笠をとって、表にでようとするジョウカイを、あわててひきとめた男もいっしょに外へ出た。
雪はこぶりになり、すっかり暗くなっている。
風はないので、笠をつけた提灯の明かりで、白うきあがるあたりの景色もみてとれた。




