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もうこない
「除けたのでな、消えたのだ」
ジョウカイのこたえに、っほお、と、息をすいこむようにした男は、ではもう、と戸口のほうをみて、「 ―― 雪の日にも、来ないということでございますか?」と、ゆっくり、おしだすようにきいた。
「 なんだ? あの女に困っておったようだが、こないとなると、またさびしくなるか?」
「いや、なんともうしますか・・・、画きあげられなかったと、すこしばかり心のこりがしそうでございまして・・・」ああ、これではせっかく除けていただいたのに、とあわてたような男に、ジョウカイはわらいながら、いや、魔除けをしたのは《風呂》だ、 と教えてやる。




