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虹の乙女アイリスの 愛しい日々  作者: 紫悠
第一章 新生活と出会い
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第6話 登校初日


「おっはよー!」


今日は登校初日。ララちゃんと同じクラスだから、一緒に登校しようねって話になった。昨日も今日も明るいララちゃんに、不安だった私の心も明るく晴れていく。

「ララちゃんと一緒のクラスなのすっごく心強い!」

「そういってもらえて、うちも嬉しいわぁ」

満面の笑みで頷いてくれるララちゃんに私も気分が明るくなる。楽しみだ、素直にそう思えた。


「じゃあうちの席あっちだから、またあとでね!」


ララちゃんと別れて自分の席に座る。隣にはクールそうな紫髪の男の子が座っていた。

「はじめまして、私アイリス。これからよろしくね」

私のことを気にかけてくれているように見えたから、こそっと声をかける。

なんだか悲しそうに顔を歪める彼に、少し申し訳なく思う。何かつらいことがあったのかな。


「クロノ…です。呼び捨てで、いい。って言うか呼び捨てにしてほしい…」

静かな声で私の自己紹介に応えてくれる。すごく苦しそうなのに、人を気遣える彼は優しい、けど悲しくなってくる。

寂しそうで、でも嬉しそうな顔をする理由は分からない。けど、なんだか胸がひどく痛むような気がした。


「わかった。クロノって呼ぶね。私の事もアイリスって呼び捨てにしてくれて大丈夫だよ」


そんな心に蓋をして、何も気づいていないふりをして。笑ってクロノに話しかける。

「私転入してきたばかりで、あまり学園の事詳しくないんだ」

よかったら、色々教えてね。そう続けると、みるみるクロノの目から涙があふれてきて。その事実も見ないふりをした。


「あとね、まだ教科書受け取りに行けてなくて…よかったら見せてくれない?」

何があったのかは分からないけど、側にいてあげたいってそう思ったから。


「あぁ、もちろんだ」

静かに笑うクロノは、ほんの少し嬉しそうに見えた。


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