第17話 生徒会
午後のサイラス先生に教わる時間も終わって、放課後になる。生徒会室に行ってみたいというエーテルの言葉を私は無視できなくて。一緒に生徒会室に向かった。
「生徒会長さんはイケメンらしいよ」
エーテルが何に興味を持ったのか分からなくて、ララちゃんに聞いたことをそのまま伝える。ピシり、と固まってしまうエーテルに、美女だと思ってたのかな、なんてきっと違うことを考える。
それにしても…エーテルと美女。可愛い&かっこいい。あ、ダメだ。絵になる。生徒会長がクール美女だったらエーテルをとられていたかもしれないと思うと、少し怖い。いや、エーテルは私のモノではないのだけど…
しょんぼりとうなだれてしまった私に、いつの間にか復活していたエーテルが心配そうに私を見つめる。あ、かわいい。
エーテルの可愛さに脱線しそうになって。そうじゃなくて、と慌てて思考を切り替える。
「副会長さんはとても美しい女性だそうですよ」
私がエーテルと美女の事を考えていたことを察したかのようにエーテルが言う。動揺して階段を落ちそうになるのを必死にこらえた。
エーテルはそこまで私が驚くと思っていなかったのか、目を大きく見開いていた。
「生徒会室へようこそ」
目の前には生徒会室があって、後は扉を開くだけ。そんな時に突然後ろから声を掛けられる。振り返ってみればそこに立っているのは入学式のときのイケメンさんだった。
「生徒会長さん、ですか?」
まずはララちゃんの言うイケメンと同一人物かを確認する。いたずらっぽくにっこりと微笑む様に、彼は生徒会長なんだな、と言われずとも理解した。生徒会室内にはもうたくさんの学級委員が集まっていて。
「一人足りないようですが…」
そう言われて私のクラスメイトがいないことに気が付く。迷子か、忙しいのか。分からないけど、とりあえず呼びに行こうと思って扉に手をかける。スッと手で制止され、生徒会長さんに止められる。
「今日は顔合わせ程度でちゃんとした仕事はないので大丈夫ですよ。改めまして、ルシアンと申します。」
生徒会長は学級委員になった全員に、これから振る仕事や、生徒会に書類を提出するときのルールなんかを丁寧に教えてくれる。
でも、少し気になることがあった。生徒会室の端に追いやられている書類の山や、整理整頓されていない本棚。手を付ける時間がないのかな?
話を聞きつつも、目についてしまった書類の山から視線が離せなかった。




