第13話 休日
「エーテル!待たせちゃった?」
昨日の反省を胸に、女子寮まで迎えに来てくれたエーテルと合流する。
デート?ってララちゃんには言われたけど、ただのお出かけだ。
昨日先生に言われた事をそのままエーテルに伝えて歩き出す。今日向かうのは職人街とも呼ばれる東の通り。
「楽しみだね」
そういって笑うと、エーテルも笑顔で同意してくれる。かわいい。やっぱり天使だ。
意気揚々と校門を出て、通りを歩く。
学校指定の魔道具店は、聞いてた通りアンティーク調のおしゃれなお店だった。
中に入ればメイドさんみたいな人が案内してくれて、応接室らしき部屋で待つ。メイドさんがそっと紅茶を入れ始めたと思ったら、店長らしきおじいさんが入ってきて、私の杖を宝物のように渡してくれた。
「すごいね、想像以上でびっくりしちゃった」
いつの間にか置かれていたお茶菓子をいただきながら、エーテルにこっそり声をかける。
貴族にでもなったかのような丁寧な扱いに、私だけじゃなくて、エーテルも借りてきた猫のようにそわそわしている
「ふぉっふぉっふぉっ、お気に召していただけましたかね?」
おじいさんは嬉しそうに展示していた商品を紹介してくれる。
どれも一級品でその値段は…うん。本当にすごかった。
学生の私達には買えなかったけど、とても繊細で、綺麗で…。時間を忘れるくらい、私たちは商品に夢中になった。
「旦那様、そろそろお時間です。」
というメイドさんの一声で私達はお店を出た。おじいさんには次の用事があるとのことで、無理に居座るわけにもいかない。
「いつかあのお店で好きなもの買えるような魔術師になりたいね」
少ししょんぼりしつつも、エーテルは楽しそうに言う。ワクワクが止まらないといった様子で、最初よりも少し早足になる。でも、私も同じだ。
あのお店に魅せられて、こんなにもウキウキしてる。
「楽しいね」
そう言って笑うと、エーテルも笑顔で同意してくれた。




