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微子の憂鬱外伝 無名の人々  作者: 日和見


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親衛隊の日常6


私のいる施設にはたくさんの子どもたちが暮らしているけれど、流石に同い年の子は百人もいない。

その中で、さらに過酷な「兵士」を目指す子となると、わずか十人程度しか残らなかった。

それもそのはず、明日から始まった勉強と訓練は、本当にめちゃくちゃ厳しかったのだ。

特に、計算。……なにそれ?

数なんて、百を超えたら全部「多い」とか「凄く多い」でいいじゃん!

なのに、教官たちは容赦なく難しい算術を叩き込んでくる。

兵士にそんな高等な技術、本当に必要なの? 読み書きと、ちょっとした計算さえできれば十分じゃないの?

さらに、運動の訓練も酷いものだった。

まともな説明もないまま、ただひたすらに、限界まで走らされるのだ。

これが午後からの訓練なら、まだいい。

けれど、午前中にそんな理不尽なしごかれ方をされたら、午後からの「仕事」に響くに決まっている。

(糞……っ!)

いつも優しく見守ってくれる職員さんたちとは大違いだ。

兵士志願の私たちをシゴく『教官』どもは、どいつもこいつも揃いも揃ってクソ野郎ばかりだ。

ぜってえ負けるか。

私が本物の兵士になって、お前たちよりも上の階級に立ったら――その時は、今の何倍にもして、徹底的にしごき倒してやるからな!

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