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微子の憂鬱外伝 無名の人々  作者: 日和見


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親衛隊の日常41

商容(しょうよう)の反乱から三ヶ月。東方遠征からも殆どの方々が帰還し、反乱の後始末も終わったことで、軍事都市は以前の賑わいを取り戻していた。

「彼奴(きやつ)ら蛮夷どもときたら、正々堂々という言葉を知らんらしい。我々に正面から立ち向かわずに、後方の荷駄(にだ)を襲撃したり、夜間に闇に紛れて奇襲を仕掛けてきたりと、本当に……」

大学の広場では、帰還された正規軍の方々を招き、その成果や苦労話、ためになる経験談や胸が高まる戦いのお話を、交代で我ら大学や学童の生徒に語っていただける場が設けられていた。

それと、東方の前線からもう一つ、嬉しい噂話が流れてきた。

商に近い国が新たに服属し、王様へその娘を側室として差し出したのだという。なんでもその地域では有名な美姫だとか。

素晴らしいことだ。商の諸侯になる決断をし、我が娘を差し出す覚悟を決めたのだ。これでその国も商の庇護下に入り、今後の発展が約束されたようなものだろう。

世界中の国々が、皆そうして商の国へ、王様へと頭を垂れれば、すべてが上手くいくというのに。

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