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親衛隊の日常36
朝歌(王都)より、悪来将軍が二千の正規軍を引き連れて、この軍事都市へとやって来た。
いま、悪来将軍は都市の大広間に立ち、正規軍と私たち学生を前にして演説を行っている。
「日々、研鑽を積み重ね、その武勇をもって国に尽くしてきた諸君ら正規軍の面々よ! 敵は付近の勢力を糾合しながら接近しつつある。その数、二万五千。対して、この都市にいる我が正規軍の総数は一万――」
悪来将軍はぐるりと辺りを見回し、ニヤリと不敵に笑った。
「しかし、恐れることはない! たとえ相手が三万、四万になろうとも、我ら正規軍の練度、装備、諸君らの忠義の心。これさえ揃えば、反乱軍など恐るるに足りず! 我らの武功の糧にしかならんのだ!」
地響きのような大歓声のなか、演説はさらに続いた。
明日、一万の正規軍が反乱軍を鎮圧するために、ここから出陣する。
だが、残念ながら、私たち学生は留守番だった。
くそっ、くそっ……!
あの日以来、あんなに必死に訓練を重ねてきたというのに。
国に、そして王様に貢献できる絶好の好機だったのに!




