親衛隊の日常34
あの日以来、私は訓練だけでなく、早朝の走り込みや素振り、そして訓練後も自主的に教官に頼み込んで稽古を見てもらっていた。
徐々に大学の訓練も厳しさを増してきたが、そのおかげか、はたまた身体が成長しているためだろうか。今の私には、特に苦にもならなかった。
今までなら大抵、過酷さのあまり嘔吐していたり、限界を迎えて倒れ込み、ただ静かに空を見上げていたりしたというのに。
そんな私の自主的な居残り練習に、いつしか付き合う仲間も出てきて、その数はだんだんと多くなっていった。同じ女性兵士だけでなく、現役帰りの男性兵士たちも加わり、実戦さながらの模擬戦もできるようになったので、私としては大歓迎だった。
そうして訓練漬けの毎日を過ごし、迎えたとある休日。
つ、ついに、二回目の給与で十分なお金が貯まった。
待っていろ、帛! 私が今、迎えに行くからな!
「ふふ、本当に楽しみですわね。あなたも、もう我慢できないと顔に書いていらっしゃいますわよ」
あーもう、仕方ないじゃん。
「だって、あの時からずっとお店で目をつけていた、憧れの品ですもの。仕方がありませんわ」
あぶねー。思わず「じゃん」といつもの口調が口に出そうだった。
お淑やかに、お淑やかに。もう私は、立派な成人女性なのだから。ね。
こうして私たちは、学堂出身も現場出身も関係なく、みんなで仲良く軍事都市内部の服屋に向かうのだった。




