親衛隊の日常2
十日に一度の、待ちに待った休日。
私たちが暮らす施設には、よく王侯貴族の方々が訪問してきた。
普段、私たちのお世話や指導をしてくれている施設の職員さんたちが、こぞって深々と頭を下げて迎えるような、ものすごい身分の人たちだ。
そんな偉い人たちなのに、皆さんとても優しかった。
手土産として、一般の庶民では逆立ちしても手に入らないような珍しい果実などを、惜しげもなく私たちに配ってくれる。
それだけでなく、面白いお話をしてくれたり、一緒にかけっこをして遊んでくれたりもするのだ。
ある日のこと。その日はいつも以上に職員さんたちが慌てふためいていた。
貴族の方が帰ったあと、職員さんの一人が「まさか、大師様直々にご来訪されるとは……」と、顔を真っ青にして驚いていた。
(たいし様? そんなに偉い人なのかな?)
よく分からないけれど、訪問してくれる大人たちはみんな優しくて、お土産もくれるし、お話や遊戯もしてくれる。
だから私は、休日の訪問が楽しみで仕方なかった。
だけど、不思議なことが一つだけある。
こんなに楽しい日なのに、職員さんたちはいつも、魂が抜けたような疲れた顔をしているのだ。
(変なの。どうしてあんなに疲れているんだろう?)
まあ、いいか。
私は、これからも頑張って勉強に励むんだ。
そして、いつも優しくしてくれるあの方々のように、立派で、誰かの役に立てる人間になるんだ!




