しゅいはかっこいいよりかわいいの方が似合います
しゅいはかっこいいよりかわいいです
しゅいは、しばらく抱きしめたまま固まっていたけど――
ようやく、そっと腕をほどいた。
しゅい「……っ……」
離れた瞬間、
しゅいの顔は真っ赤。
耳まで真っ赤。
首まで真っ赤。
せな(……しゅい、めっちゃ可愛い……)
せなは思わずぽつりと言った。
せな「……しゅい、可愛い」
しゅい「だ、黙れ……!」
言い方は強いけど、
目はぜんぜん怒ってない。
むしろ、ちょっと嬉しそう。
せな(まんざらでもないやつだ……)
しゅいはそっぽ向いたまま、
小声で言った。
しゅい「……可愛いより……
かっこいいの方がいいんだけど……」
せな「……あー……はいはい……」
しゅい「はいはいって何!?」
せな「じゃあ……たまーに、かっこいいよ」
しゅい「たまにって何それ!?
なんで“たまに”なの!?
意味わかんないんだけど!!」
完全に拗ねてる。
でも声は元気で、
怒ってるというより照れてる。
せな「ごめんごめん……
しゅいはいつもかっこいいよ」
しゅい「……っ……」
しゅいは一瞬固まって、
そのあと一気に真っ赤になった。
耳まで真っ赤。
肩まで真っ赤。
呼吸までぎこちない。
せな「やっぱ可愛い」
しゅい「うるさい……!!」
しゅいは顔を隠すようにコントローラーを持ち上げる。
しゅい「……ほんと……
そういうこと言うの……
反則なんだよ……」
声は小さくて、
照れが全部にじみ出てる。
せなは笑いながら、
しゅいの横にそっと座り直した。
しゅいは照れ隠しでゲームを起動するけど、
手が震えててメニュー操作がめちゃくちゃ。
せな「しゅい、震えてるよ?」
しゅい「黙れって言ってるだろ!!」
でも、
その声は嬉しそうだった。




