しゅいの甘えが炸裂する日
しゅいの甘えが炸裂する日
しゅいはせなを抱きしめたまま、
しばらく黙っていた。
腕は強くない。
でも離す気はまったくない。
せな「……しゅい……?」
しゅい「……っ……」
しゅいは顔をそむけたまま、
せなの肩に額を押しつける。
しゅい「……こういうの……
マジで照れるんだよ……」
声が小さい。
いつもの元気さが半分くらいになってる。
せな「うん……」
しゅい「だから……
“好き”とか……言えないし……
言いたくないし……」
せな「……うん」
しゅい「でも……」
しゅいは少しだけ腕に力を入れた。
しゅい「……今日は……ここにいてよ」
せな「……っ」
しゅいは照れ隠しで強めに言う。
しゅい「別に……その……
寂しいとかじゃないし……
そういうんじゃないけど……」
せな「しゅい……」
しゅい「ただ……
せなが他のやつのとこ行くの……
なんか……嫌だから」
最後の「嫌だから」が
めちゃくちゃ小さくて、
聞こえるか聞こえないかのギリギリ。
せなは胸がぎゅっとして、
しゅいの背中をそっと撫でた。
せな「……ここにいるよ」
しゅい「……っ」
しゅいは一瞬固まって、
そのあと少しだけ強く抱きしめた。
しゅい「……ならいい」
照れ隠しの言い方なのに、
声は嬉しそうで、
耳は真っ赤。
しゅいは素直じゃないけど、
気持ちは全部伝わってくる。
せなはしゅいの胸に顔を埋めながら、
小さく笑った。




