せなをあおばに取られたくないしゅい(君)
せなをあおばに取られるのが嫌なしゅい(君)
しゅい「まぁ、なぎととイチャイチャしてたのはめちゃくちゃ嫉妬してるけど」
せな「え……?」
しゅい「やっぱ今のなし!」
しゅいは慌ててコントローラーを握り直し、
画面に視線を固定する。
耳が真っ赤。
肩もピクッと跳ねてる。
せな「しゅい……嫉妬したの?」
しゅい「してないし!!」
即答。
でも声がちょっと裏返ってる。
せな「してるじゃん……」
しゅい「してないって言ってるでしょ!!」
素直じゃない。
でも本音は丸見え。
せなは少し笑ってしまう。
せな「……しゅい、かわいい」
しゅい「かわいくない!!」
---その時。
ガチャッ。
あおば「しゅい、ちょっと――」
あおば「……っ」
しゅいの部屋で、
せながしゅいの隣に座っているのを見た瞬間。
あおば「……あ、えっと……ごめん」
声が低い。
目が逸れてる。
嫉妬してるのが丸わかり。
そのまま扉を閉めて出ていった。
せな「えっ……」
しゅい「……あいつ、完全に嫉妬してたね」
せな「ち、違……!あおばはそんな……!」
しゅい「せな、あおばとなんかあったの?」
せなは少し迷ってから――
ぽつりと言った。
せな「……あおばにも……まぁ……気になってきてるって言われてる……」
しゅい「……そっか」
しゅいの声が少しだけ低くなる。
---
しゅい「ふーん……そうなんだ」
言い方は軽い。
でも声はちょっとだけ怒ってる。
せな「しゅい……?」
しゅい「別に怒ってないし」
怒ってる。
完全に怒ってる。
でもしゅいは素直じゃないから、
絶対に認めない。
せな「怒ってるよね……?」
しゅい「怒ってないってば!!」
---
しゅいはコントローラーを置いて、
せなの方を向く。
しゅい「……あのさ」
せな「うん?」
しゅい「……俺、好きとか言うの……
めちゃくちゃ照れるから……
言わないけど……」
せな「……?」
しゅいは顔をそむけたまま、
小さく続ける。
しゅい「……でも……
せなを他のやつに取られんのは……
普通に嫌だから」
せな「……っ」
しゅいは照れ隠しで強めに言う。
しゅい「だから……その……
せなは……俺の……でしょ」
最後の「でしょ」が小さすぎて聞こえないレベル。
せな「……しゅい……」
しゅい「言わせんなよ……!」
しゅいは真っ赤になりながら、
せなをぎゅっと抱きしめた。
強すぎず、
優しくて、
でも離す気はない抱きしめ方。
しゅい「……照れるんだよ、こういうの……
でも……嫌なんだよ……」
せなは胸がぎゅっとして、
しゅいの背中にそっと手を回した。




