せな、しゅいの部屋に突撃する(するつもりはなかった)
せな、しゅいの部屋に突撃(間違えて)
せなは真っ赤な顔のまま、
みのとみおとのからかい地獄から逃げるように廊下を走った。
せな「もう無理……!恥ずかしすぎる……!」
自分の部屋のドアを勢いよく開けて――
せな「はぁ……落ち着こ……」
しゅい「……ん?せな?」
せな「えっ」
しゅい「えっ」
二人「えっ」
しゅいはベッドの上でゲームしていた。
コントローラーを持ったまま、ぽかんとしている。
せな「ここ……しゅいの部屋……?」
しゅい「そうだよ!?なんで入ってきたの!?」
せな「パニックで……!」
しゅい「パニックで人の部屋入るなよ!」
せな「ごめん!!」
---
しゅいはせなの顔が真っ赤なのを見て、
すぐに状況を理解した。
しゅい「……なぎと?」
せな「ち、違……いや違くはないけど……!」
しゅい「うわ、図星じゃん」
せな「やめてぇぇぇ!!」
しゅいは笑うけど、煽りじゃない。
ただ、せなが可愛くて仕方ない感じの笑い方。
---
しゅいはコントローラーをせなに差し出す。
しゅい「ほら、ゲームやろ。落ち着くよ」
せな「え、なんで……?」
しゅい「せな、格ゲー弱いじゃん。
集中したら余計なこと考えなくなるし」
せな「ひどい!!」
しゅい「事実だよ」
せな「……でも……やる……」
しゅい「ほらな。やっぱり弱い」
せな「うるさい!!」
---
しゅい「じゃあ軽くね。いつものやつ」
せな「うん……」
ゲーム開始。
開始5秒でせながやられる。
せな「ちょっと待って!!まだ技出してない!!」
しゅい「せな、反応遅いんだよ〜」
せな「うるさい!!」
しゅい「でも、そういうとこ好きだけどね」
せな「っ……!」
しゅいはさらっと言う。
照れずに、自然に。
せなは逆に真っ赤になる。
---
しゅい「なぎとに言われたんでしょ?
“今日も好き”って」
せな「なんで知ってるの!?!?」
しゅい「みおととみのの声、廊下まで聞こえてたよ」
せな「やめてぇぇぇぇ!!」
しゅいは笑いながら、
せなの頭をぽんぽんする。
しゅい「せな、ほんと可愛いなぁ。
そんな真っ赤になってさ」
せな「やめてよぉ……!」
しゅい「でも、逃げてきたのがうちの部屋ってのは……
ちょっと嬉しいけどね」
せな「……っ」
しゅいは元気で素直だから、
こういうことを普通に言う。
せなは心臓が跳ねる。
---
しゅい「ほら、もう一回やろ。
今度は勝てるかもよ?」
せな「勝てないよ……」
しゅい「じゃあ勝てるまでやろ」
せな「……うん……」
しゅい「やっぱりせな弱いな〜」
せな「うるさい!!」
でも、
せなは笑っていた。
恥ずかしさで逃げてきたはずなのに、
しゅいの部屋はなぜか落ち着く。
しゅいはゲーム好きで、
元気で、
たまに......?優しい。
だから――
せなは結局、
しゅいとゲームすることになった。
しゅい「まぁ、なぎととイチャイチャしてたのはめちゃくちゃ嫉妬してるけど」
せな 「え……?」
しゅい 「やっぱ今のなし!」




