なぎと、せなを信じられなくなってしまう
なぎとは、あおばとせなが手を繋いでいるのを見てしばらく考え、"せなはあおばと付き合ってる"と勘違いしてしまった。
なぎと「…………あ、そういう……ことか」
声が震えていた。
せな「あ、あの、違うよ!
なぎと、これは――」
なぎと「……いい。
もういいから」
その顔は、
怒りじゃなくて――
完全に傷ついた顔だった。
そして、
なぎとは椅子を引いて立ち上がり、
無言のまま店の出口へ歩き出した。
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せな「なぎと!!」
せなは慌てて立ち上がり、
店の外へ走る。
外は夕方の風が吹いていて、
なぎとは早歩きで帰ろうとしていた。
せな「待って!!
本当に違うの!!
誤解だよ!!」
なぎと「…………」
せなは必死に追いかける。
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せなが手を伸ばした瞬間――
なぎと「着いてくんな!!」
せな「……っ」
その声は怒鳴り声じゃない。
泣きそうな声だった。
せなは足を止める。
もう追いかけられなかった。
なぎとはそのまま走り去り、
家へ向かっていった。
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玄関を閉める音が響く。
なぎと「…………」
靴を脱ぐ気力もなく、
そのまま自分の部屋へ。
ドアを閉めて、
ベッドに倒れ込む。
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なぎと(……せな……
あおばと……
付き合ってるのか……?)
胸がズキッと痛む。
なぎと(せな……
俺のこと……
好きって言ってくれたのに……
どう言う事なんだよ...)
その言葉が頭の中で何度も反響する。
なぎと(なんで……
なんであおばと手繋いでんだよ……
なんで……
俺じゃなくて……
あおばなんだよ……)
悪い妄想ばかりが浮かんでくる。
なぎと(……もしかして……
嘘だった……?
俺のこと好きって言ったの……
嘘だった……?)
胸が締め付けられる。
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なぎと「……っ……」
目に涙が溜まる。
なぎと「なんで……
なんでだよ……」
ぽろっ。
涙が頬を伝う。
なぎとは枕に顔を埋めて、
声を押し殺して泣いた。




