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なぎと、違和感に気づいてしまった

なぎと、違和感に気づいてしまった

なぎとはステーキを切りながら、

ふと二人の方を見る。


最初は違和感だけだった。


でも――

せなの肩がほんの少し揺れて、

あおばの指がわずかに動いた瞬間。


なぎと「…………ん?」


せなは真ん中。

あおばは左。

二人の手はテーブルの上。


そして――

繋がってる。


なぎと「………………は?」


一瞬、時間が止まった。


---


なぎと「おい」


あおば「……っ」


せな「……っ」


なぎと「それ……何してんだよ」


声が低い。

怒ってるというより、

“ショックで声が出ない”タイプのやつ。


あおばは反射的に手を離そうとするけど――

せなが一瞬だけ、

ぎゅっと握り返してしまう。


その一瞬が決定打。


なぎと「繋いでんじゃねぇか!!!!」


店内の空気が爆発した。


---


あおば「ち、違う!!

 これは……その……!!」


せな「ま、待って……違うの……!」


なぎと「違わねぇだろ!!

 繋いでたよな!?

 今繋いでたよな!?!?」


あおば「いや……その……!」


なぎと「お前みのが好きなんじゃなかったのかよ!!

 なんでせなと手繋いでんだよ!!」


せな「なぎと、落ち着いて……!」


なぎと「落ち着けるか!!」


周りの客がこっそり見てる。

店員が遠くから様子を伺ってる。


---


あおば「……っ……」


言い訳ができない。

でも本当の気持ちも言えない。


胸がぎゅっと痛む。


あおば(……やばい……

 どうすればいいんだよ……

 俺……

 せなの手……離したくなかった……

 でも……

 みののことも……

 なぎとの気持ちも……

 全部ぐちゃぐちゃだ……)


言葉が出ない。


---


せな「なぎと!!

 ほんとに違うの!!

 あおばが落ち込んでたから……

 その……慰めようとして……!」


なぎと「慰めで手繋ぐか!!」


せな「ち、違う……!

 その……あおばが……」


あおば「せな……!」


せなは言葉を飲み込む。

あおばの気持ちを勝手に言うわけにもいかない。


なぎと「二人とも黙るな!!

 説明しろ!!」


完全に修羅場。

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