どっちなんだよ...と心で叫ぶあおば
どっちなんだよ...と心で叫ぶあおば
なぎと「……あおば。
せなのこと、どう思ってるんだよ」
その問いに――
あおばは口を開こうとして、
でも声が出なかった。
あおば「…………」
胸がぎゅっと痛む。
言いたいことはあるのに、
言葉にならない。
せなはそんなあおばを横目で見て、
少しだけ眉を下げた。
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沈黙が続く中、
せながふっと笑って言った。
せな「……あおばとはただのメンバーだし!?
本当にそれだけ!」
その声は明るくて、
いつものせなだった。
なぎと「……ほんとかよ」
せな「ほんとだよ。
変なことないってば」
なぎとはまだ疑っていたけど、
せなの言い方があまりにも自然で、
それ以上強くは言えなかった。
なぎと「……まぁ……せながそう言うなら……信じるけどよ」
せな「うん、信じて」
なぎとは渋々頷いた。
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でも――
あおばは違った。
あおば(……ただのメンバー……?
さっき……
“気になってきてる”って言ってたのに……
あれ……嘘だったのか……?)
胸がズキッと痛む。
あおば(俺……
勘違いしてた……?
せなは……
俺のことなんて……
ただのメンバー……?)
頭がぐちゃぐちゃになる。
さっきのカフェでの言葉。
「ちょっと気になってきてる」
「嬉しい」
「胸がぎゅってした」
全部思い出す。
でも今のせなの言葉は――
その全部を否定しているように聞こえた。
あおば(……どっちなんだよ……
俺……
どうすればいいんだよ……)
心の中がどんどん沈んでいく。
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せなは明るく笑っている。
なぎとも普通に話し始める。
せな「ステーキ美味しそうだね〜」
なぎと「まぁな」
あおば「…………」
せなはあおばの沈黙に気づいていない。
なぎとはもう疑いを引っ込めている。
でも――
あおばだけが、
さっきの言葉の意味を考え続けていた。
あおば(……俺……
どうしたらいいんだよ……)
胸が重くて、
息が少し苦しい。




