表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/136

カップルじゃないと言い張るカップルの図

カップルじゃないと言い張るカップルの図

せながぎゅっと抱きついたまま、

あおばの胸に顔を埋めている。


あおばはというと――


表情はいつも通りなのに、顔が真っ赤。

耳も真っ赤。

肩も震えている。


「な、なぁ……

 そろそろ……離れろって……」


声は普通の大きさ。

でも震えている。


せなはぎゅっと抱きついたまま、

小さく言う。


「……やだ……」


「やだじゃねぇよ!!」


即答。

でも、腕はせなを押さない。

むしろ、

せながしがみついてるから離れられない。


あおば(……なんで……

 なんでこんな……

 近いんだよ……

 心臓……死ぬ……

 無理……)


せな(……あおば……

 あったかい……

 離れたくない……)


二人とも真っ赤で、

でも動けない。


---


ベンチの前を、

元気いっぱいの小学生たちが走り回っていた。


そのうちの一人が、

二人を見て――


指さした。


「ねぇ見て!!

 カップルだ〜〜〜!!!」


「「っっっ!!?」」


あおばは反射的にせなから離れようとするが、

せながしっかり掴んでるから離れられない。


「ちょ、ちょっと!!

 離れろって!!

 見られてんだって!!」


「む、無理!!

 今離れたらもっと恥ずかしい!!」


「今の方が恥ずかしいわ!!」


小学生たちはニヤニヤしながら近づいてくる。


「ねぇねぇ〜〜〜

 カップルなんでしょ〜〜?」


「ち、違うし!!」


「ち、違う!!」


「え〜〜〜〜〜〜???」


全員ニヤニヤ。


「絶対カップルだって〜〜!!」


「違うって言ってんだろ!!」


声は大きい。

でも顔は真っ赤。


せなも真っ赤で、

あおばの服をぎゅっと掴んでいる。


---


「じゃあさ〜〜」


「キスしてみてよ!!」


「「はあああああああああああああああああああ!?」」


あおばの顔が一瞬で真っ赤になり、

耳まで真っ赤になり、

肩が跳ねた。


「な、なななな……

 なんでそうなんだよ!!

 無理だろ!!」


「む、無理!!

 絶対無理!!」


「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜???」


「カップルならできるでしょ〜〜?」


「カップルじゃねぇって言ってんだろ!!」


「じゃあなんで抱きついてたの〜?」


「っ……!!」


「っ……!!」


二人とも固まる。


小学生たちはさらにニヤニヤ。


「ほら〜〜〜〜〜

 やっぱりカップルじゃん〜〜〜!」


 「違うって言ってんだろ!!

 離れろって言ってんのに離れねぇんだよ!!」


「離れたくなかったんだもん!!」


「言うなぁぁぁぁぁ!!」


「ほら〜〜〜〜〜〜!!!

 カップル確定〜〜〜!!!」


二人とも、

もう顔が真っ赤で、

声も震えて、

完全にパニック。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ