表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

甘い青春?

「ありがとうございました。失礼します」

 中森さんが先生たちにお礼を言い自分も軽く頭を下げ職員室を出る。にしても今後中森さんが入るとなれば他の女友達や男子が入ってきたりするかもしれない。そうなると少し嫌だ。別に二人きりがいいわけではないが大人数だとそれはそれで鬱陶しい。そうなるならやめようかなと考える。

「中森さん、それで今後人増やすの?」

 疑問を問いかけると

「そうだね、でも多分あんまり来ないんじゃないかな?」

「そうなの?中森さんって友達多そうだけど」

「それなりに話す友達はいるけど、みんな他の部活やらバイトしてるから美術部には来ないよ」

「じゃあ他の人達とか。美術部に興味ある人が何人か来るんじゃ」

 正確には中森さん目当ての下心のある男子だがそこは言葉には出さない。

「それなんだけどね、実は本格的に美術部をやっていきたいんだ」

「本格的?」

「うん、ちゃんと絵を描いて熱意のある子のみを集めたいの。話を聞いたらゆるい部活ぽかったからできれば本格的にやりたいな。私美大入りたいし」


 美大か、まだ高校生になったばかりなのにもう進路を考えているとはご立派だ。俺なんか今日の夕飯は何かくらいしか興味がないのに。


「じゃあ俺の絵を見た理由は」

「うん、実は絵をちゃんと描いているか確認したかったんだ。ごめんね試すようなことして」

 まさかテストされていたとは、スマホに保存してて良かった。エッチな画像しかなかったら早くも詰んでいたかもしれなかった。

「せっかくだし、色々話し合ったり合評したりしたいんだけどダメかな?」

 そう上目遣いで聞いてくる。そんなもの答えは決まっている。

「あぁいつでもやろうぜ」

「本当!?やった!」


 しまった思わず可愛いと思ってしまい即答してしまった。クソ、俺が坊さんだったら煩悩を捨てて承諾してただろうに、って承諾はするんかい。


「けど、俺も別にめちゃくちゃレベル高い絵が描けるわけじゃないし、デッサン教室とか行った方がいいんじゃない?」

 俺の場合は動画とかで軽くやったりしているくらいで本格的にやっているわけではない。本気ならそっちの方が確実だと思うが

「デッサン教室は遠いから、土日には行こうとは思うけど放課後は中々ね。だからできれば学校でやれるならやりたいかな」


 なるほど、しかしかなり本気度が高いな。絵は自分も普通の人よりかは描いてはいるがここまでとは。

「私の絵見る?誠司君のはさっき見せてもらったし」

「じゃあ遠慮なく」

 中森さんがスマホをとりだし、画像を見せる。のぞき込むとこれはかなりレベルが高いと素人が見てもわかるレベル。立体感がしっかりしており、質感も柔らかいものと硬いもので塗り方が違いしっかり再現されている。

「……これは中々すごいな、俺なんかとはレベルが違う」

「まぁ私は結構昔からやっているからね、私よりレベルの高い人だってたくさんいるよ」


 と謙遜する中森さん。そりゃ上には上がいるだろうが高校1年生でここまでのレベルはいるものだろうか。そして気がかりなのは

「俺ここまでのレベルについていけそうにないんだけど…」

 情けないかな、俺のレベルでは中森さんの足元にも及ばない。そう言うと大丈夫だよと言われる。

「私が色々教えるし、それに絵を見た感じちゃんと基礎はやっているのはわかるから一緒に頑張ろ」


 美女からの一緒に頑張ろはインパクトが強く、これで頑張らない男はいないだろう。

「…まぁそういうならよろしく頼むよ」

「うん!こちらこそよろしくね!」


 そう言い、目的地の部屋へ向かうと美術室に着く。普段は美術の授業で使われているのだろう。まだ本格的な授業は始まってないので初めて行くことになる。

 もらった鍵から部屋を開けると、古いがイーゼルやカルトンなど道具はそろっている。紙も何枚かありこれならそこまでお金をかける必要はなさそう。

「一応私は自分の道具あるし、問題ないかな。夏や冬は辛そうだけど」

 確かに部屋にはエアコンらしきものはあるにはあるがかなり古い。これは確かに夏冬は辛いな。


「今日はどうする?私道具持ってきてないから明日から活動しようかなって思っているけど」

「俺も今日は帰ろうかな。まだ学校にも慣れてなくて疲れたし」

「じゃあ今日は解散で、明日から方針なりいろいろ決めようか」

「そうだね、じゃあお疲れ様」


 荷物を持ち直し帰ろうとすると、何かを思い出したかのように声をあげる中森さん。

「あ!ごめん待って!せっかくだし写真撮ろうよ、思い出にもなるし」

 ……写真か、あまり好きではないがまぁ断るのもあれだし素直に従うことに。

「じゃあこっちきて、ほらもっと寄って」

 そう言われ腰を掴まれる。こら、こんなことされたら普通の男子は好きになっちゃうだろ。こういう行動で何人犠牲になったと思っているんだ。

「よし撮れた、けど誠司くん、もっと笑顔自然にやってよ。なんか無理やり撮らせたみたいじゃん」

 無理やり撮らせたも何もほぼ無理やりだったような。

「まぁあんまり慣れてないしこれで勘弁してくれ」

「そうなの?なら許してあげる」

 少し小悪魔ぽく笑う中森さん。これはモテていろんな男子が犠牲になるなと他人事のように考える。


「じゃあよろしくね。一緒に絵頑張ろ」

 と握手を求められる。女子と握手なんて小学生以来で、緊張するがクール系男子に憧れる俺は緊張を表に出さないように握手を返す。

「う、うん、よろしく」

 少し歯切れは悪かったが多分緊張は伝わってないはず。そしてこれから甘酸っぱくもまるで恋愛小説のような物語が始まる一一







なんてこともなく、2ヶ月の時が過ぎた


甘酸っぱい感じはまだ思いつかないので今後に期待してください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ