第96話 おかしい世界
ループ5
「タイガー、行くよ」
「合わせるぞ、ユウシヤ」
「僕は、こっちから」
「なら、俺はこっちからだ」
バシャン!
「よし!倒したぞ」
「まるで、インクみたいだね」
「姿を自由自在に変えられるのか」
「タイガーこっちも手伝ってちょうだい」
「おう!アイル待ってろ
ユウシヤ、ひとりで大丈夫か……」
「うん、大丈夫だよ」
「お前」
「どうしたんだい?」
「……いや、なんでもない」
「あいつ、溶けて……」
「タイガー早く!」
「今行くからな」
「なんだって、みんなこんなに弱いんだ
何かがおかしいぞ」
「タイガーさーん!」
「どうした、マジック」
「 タイガーさんって強くて素敵!」
「そ、そうか?照れるな」
「ほんと、ずーとここにいて欲しい!」
「じゃあ、ここにいようかな」
「……そろそろかな」
「ん?なんか言ったか?」
ループ6
「だーーー!なんっだよこれ!
めんどくせぇな!さっさと出せ!」
「あれ?戻ってしまったの?タイガーさん」
「お前!どんだけ俺をいじれば気が済む!」
「いじる?いじってなんかいない」
「じゃあ、なんだ!
なぜここにずった閉じ込める」
「それは、あなたが出ようとしないから」
「出ようとしてる!」
「あれ?忘れちゃった?
クリア条件があるって話」
「忘れるもんか、その条件を教えてくれよ」
「それは、タイガーさんが見つけること」
「見つからないと一生
出れねぇってことだろ」
「そう」
「お前には、人の心がねぇのか?」
「あるよ、私はあなたの感情」
「人を心配することをしねぇの
かってことだよ」
「しない」
「なるほど、感情は感情でもクズの方ってことか」
「それを、大切な人に向かって言う言葉?」
「お前は、大切な人じゃねぇぞ」
「あれ?マジックは違った?」
「お前は、大切じゃねぇ
本物のマジックが大切な人だ」
「へぇ、私とは違う?」
「全く違うな」
「じゃあ、それを本人に言ってあげなよ
あなたと同じような状況になってるし」
「なんだと、今すぐやめろ!」
「それは、無理かな」
「うるせ!どうにかしろ!」
「だから、私はあなたの味方
じゃないから無理」
「ほんとに、人でなしだな」
「そもそも、私は人じゃない」
「……そうだったな」
「まぁ、せいぜい頑張ったら」
カチ、ループ数6 HP75




