第68話 壊れるゲーム
「今度こそ、ルールを理解したか?」
「大丈夫なの!」
「僕も理解したよ
チェスって敵のところ行っちゃダメなんだね
ポーンは最強じゃなかったみたいだね」
「あの状況で最強だと思ったのか?」
「ううん」
「じゃあ、なぜ行った!?」
「え、話し合いで解決出来るかなって」
「あの、ゲームマスターだぞ!無理だろ」
「話し合いなんてノンノン!」
「ほら、これだぞ」
「確かに、無理だね」
「とにかく、次で勝ちましょ」
「勝つなの!」
「なんで、お前はそんなに
自信に満ち溢れてんだよ」
「みんな、配置についたわね?」
「僕は、どこに行こうか」
「お前は、ここにいろ」
「キングの前だね」
「動くなよ」
「わかった」
「では、ゲームスタート!」
「よっと!」
「だぁぁぁぁぁぁぁぁ!
動くなと言っただろ!」
「え?フリじゃなかった?」
「バカか!」
「じゃあ、戻ればいいんだね」
「後ろに動けないのがポーンなんだよ!」
「あ、そうだった」
「……」
「あれ?タイガー?」
「さ、最近のユウシヤはポンコツね」
「主人公らしくないなの」
「面白いネ」
「タイガーさん固まってしまいましたよ」
「ゲーム進まないねぇ」
「……君たち、お願いだから
早く進めてくれるかい?」
「とうとう、ゲームマスターからの
お願いが出たわ」
「でもぉ、このままじゃあ無理だよぉ」
「わかった、わかったから
有利な状況にしてあげるから早く進めて」
「別人みたいなの」
「ほら、これでどうだい?」
「2人の目の前にキングが現れたネ」
「もう、ゲーム壊れてますね」
「でも、2人とも気づいてないわ」
「ちょっと、おふたりさん?
キングが目の前ですよ」
「あ?うるせぇー!
このポンコツに教えてんだよ!」
「誰が、ポンコツだい?僕は主人公だよ!」
「そんな、ポンコツ
主人公がいてたまるか!」
「け、喧嘩を始めてるわね」
「もう、ゲーム成立してないですよ」
ガブッ
「あ、食べられたなの」
「……キングも食べるのね」
「あーーーーー!もう、疲れました!
みなさんで倒してください!このキング!
何が欲しいですか!?ナイトですか?
ビショップですか?
それとも、クイーンを100個出して
皆さんが自由に動かせるように
しましょうか?」
「ゲ、ゲームマスターが壊れました」
「私たちで、倒しましょ
ミミカ、1歩横に行って」
「わかったなの」
「マジックは、1マス開けて
キングの左斜め下に行ってちょうだい」
「はーい」
「これで、どうなるのぉ?」
「チェックメイトよ」
パリン
「終わったわよ」
「やったーーーー!これで、解放だー!」
「不思議な状況ですね」
「そうね、ゲームマスターが1番喜んでる」
「また、活躍無かったネ」
「次は、あると思うよぉ」
「次の世界に行くなの!」
「も、もうチェス辞めようかな」
「やめちゃうなの?」
「君か」
「チェス楽しかったなの
また、やりたいなの」
「もう、ルールは把握してるだろう?
君たちでできるじゃないか」
「情緒不安定なゲームマスターが
いて欲しいなの!」
「……ふふ、ほんとに君たちは
変わってるね」
「そういうパーティーなの」
「僕の名前は、ビジューだよ」
「うちは、ミミカなの!
また、チェスやろうなの」
「ウィ!」
「今度は、何も隠してない
そのままのビジューも一緒になの」
「……そうだね」




