第102話 トラウマ
ループ5
「嫌な空気ですね
変な臭いがしますし地面もベチャベチャです
なにかが地面に広がっている
水ですかねでも、この変な臭いは」
グチャ
「ひっ!なにか踏みました
なんだか、柔らかくてぐちゃぐちゃしてます
早くこんなところから離れたいです」
「しばらく歩いたのに全然
わ出口が見つからないです
みなさんも見つからないし
暗くなってきてるし
どんどん奥に入ってしまったのでしょうか」
グチャグチャボリボリ
「な、なんの音でしょうか何かを食べてる音
怖いですけどもしかしたら
近くに何かあるかも
行ってみる価値はありそうですね」
グチャグチャバリバリ
バキン!
「ひっ!」
ピチャ
「ギョル」
「……」
「ギョルギョル」
「こ、これは声を出してはいけない
見つかったら食べられてしまう」
「ギョルギョルギョル」
「……!!」
「ギョル、ギョル」
「あ、あっちに行った
顔がぶつかりそうなくらい
近かったのに気づかなかった
てことは、目が見えないなら
考えられるのは
嗅覚と聴覚で場所を察知して
……試してみましょうか」
バチャンビチャン
「ギョル!!ギョルギョル
ギョルギョル!!」
「ひっ、今のうちに後ろへ!」
バチャン!!
「ギョル、ギョル」
「は、早いでも、察知能力はそこまで
高くないのでしょうかすぐに見失いますね
なら、まずはあのモンスターがいたここを
これは、噛み砕かれた人の体が
山積みになっている
死体……大量の血が流れて……まさか」
ビチャ
「これ、全部血……地面が血の海になって」
ビチャビチャ
「じゃあ、今まで足にぶつかったり
してたのは」
ビチャビチャビチャ
「ギョル」
「ひっ」
「ギョルギョル」
「あ、音……この音でも気づかれ」
「ギョル!!」
ドシャン
ループ6
「少しの音でも気づかれる
でも、途中までは気づかれなかった
なら、臭い?いや、それは無い
ここは、血の臭いで充満している
気分が悪くなりそうなくらい
私の臭いはきっと分からない
じゃあ、どうして」
「ギョルギョル」
「……モンスターの足音
ここにある肉の塊を投げておびき寄せる
うぅ、触りたくないけどやらないと
分からないです」
グチュ
「う、ニュルってして気持ち悪い
これをあそこに投げる」
ドチュン
「ギョル!ギョル!ギョル!」
バチャバチャバチャ!
「そしたら、すぐにもうひとつを投げる」
ドチャン
「……やっぱり、自分の足音が鳴ってる時は
他の音は聞こえないこれなら、逃げられる
上手くいけばですけどね」
「ギョルギョル」
「このモンスター足速いですもん
おびき寄せて逃げるなんて高等テクニック
でも、出るにはそれしかないんですよね
……やってみましょう
で、ダメだったらその時考えましょう」
カチ、ループ数6 HP60




