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プレミアム志向 その小説はプレミアムか?

ではまず、ヒット商品ベスト30を外観してみましょう。


1位 アナと雪の女王

2位 妖怪ウォッチ

3位 ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター

4位 ジェルボール洗剤

5位 Ban汗ブロックロールオン

6位 伊右衛門 特茶

7位 TSUM TSUM

8位 クロワッサンドーナツ

9位 格安スマホ

10位 あべのハルカス

11位 キネティックサンド

12位 スマートドライ

13位 ドクターエア 3Dマッサージシート

14位 牛すき鍋膳

15位 クロームキャスト

16位 ななつ星in九州

17位 希少糖

18位 ヘルシオ お茶プレッソ

19位 フリクションいろえんぴつ

20位 ミラカール

21位 アサヒスーパードライ ドライプレミアム

22位 ハスラー

23位 モンスターストライク

24位 ファンルーム

25位 カクノ

26位 ヌードルメーカー

27位 ワンダーコア

28位 カップヌードル トムヤムクンヌードル

29位 マンガボックス

30位 NISA


こんな感じです。

個人的な意見を言わせていただくと、もっと安いものが流行するかなと思ったのですが、消費税率の引き上げにも負けず、高いものもよく売れているようです。



いやむしろ、消費が落ち込んでいるから、でしょうか。



専門家の言葉を借りると今年の特色は「プレミアム志向」だそうです。

いつもは安く済ませる分、たまには自分へのご褒美にいいものを……

ということなのでしょう。



わたしは酒屋で仕事をしているのですが、似たような光景は目にします。

いつも海外産の安い発泡酒しか買わないおじさんが、たまにご機嫌でプレミアムビールを買っていく光景です。

不思議に思って聞いてみました。



「今日はいいビール買ってますね?」

「ああ、月に一度の給料日にはコレと決めてるんだ」



その時は深く考えていなかったのですが、いざヒット商品ランキングを眺めて21位にプレミアムビールを発見した時、なるほど! と思いました。

消費が落ち込んでいる分「たまには贅沢を!」の傾向が強いのです。

そしてその狙いは当たり、見事2014年のヒット商品になりました。



ビールだけではありません。

17位 希少糖

16位 ななつぼしin九州

8位 クロワッサンドーナツ



どれも、普通の製品に比べれば高額です。

クロワッサンドーナツは普通のドーナツの二倍近くします。

ななつぼしにしてみれば、普通電車で旅をする金額の何倍もの値段です。

それでも、よく売れています。

「たまには贅沢を!」という心理をうまく突いた結果ですね。



では、本題です。

小説に応用してみましょう。



小説における「プレミアム」とは何か?



現実ではあり得ない体験。

普通を超えた非日常の世界。

想像もしなかったような結末。



こんなところでしょうか。

現実で揉まれた読者にとって、これほどのプレミアムはありません。

他の小説では味わえない興奮や感動、笑いに熱血要素。

そこに目をつけたか!

こんなことをテーマにしたのか!

という読者側の新鮮な驚きは、間違いなくプレミアムですね。



しかしプレミアムを求めれば当然、作者様側に努力が求められます。

小説家になろう! には毎日、無数の小説が投稿されています。

新年度版の「このライトノベルがすごい!」には、小説家になろうの特集記事が出ています。今後も利用者は増え続ける一方でしょう。



全く新しいテーマで小説を書くのは、いよいよ不可能に近くなっています。

開拓されていない分野はほとんどないと言っても過言ではないでしょう。

比較的新しいとされていたVRMMOモノもかなり飽和してきました。ネタのカブリが数多く見受けられます。



その魔窟の中で輝く「プレミアム」になるのは簡単なことではありません。

やはりこうなると、差別化要素が重要になります。

オリジナリティー論ですね。



差別要素・独自の要素を考えるのは作者様のお仕事なので、

わたしはあまり口出しはできませんが……

ヒット商品から学べる点は多いです。



例えば16位 ななつぼしin九州。

7つ星列車という豪華さと非日常感をウリにしていますが……

実はあれ、小学生層の客を切っています。

中学生以上でないとツアーに参加できません!

しかしその世代を切って「大人の旅」を演出できる環境が整いました。

クルーズトレインとして、乗客を現実から切り離し、成功しています。



これは、オリジナリティーを考える上で大きな教訓です。

ななつぼしは子供を切り、大人を楽しませることに集中して成功しました。

小説においても同じだと、わたしは考えます。



全世代の全人類からウケることを諦めましょう!



必ずどこかで、誰かを切らなければなりません。

マニアック路線、マイナーテーマ、大いに結構!

一、二世代掴めれば十分ヒットしたと言えますから。

そのあたりのお話は、次回いたします。



それからもう一つ。



プレミアムな部分をしっかり自己アピールしていきましょう。

プレミアム缶ビールのデザインを見たことがありますか?

金閣寺と同じ色をしています。

まっきんきん、です。



「わたしはプレミアムだっっっ!」



という自己主張がすごいです。

しかし、それは正しいことだと考えます。

自信のないプレミアムに惹かれる人はいません。

アピールが控えめであれば、そのプレミアム性に疑問を感じてしまいます。

というか自信が持てない時点で、プレミアムとは呼べませんね。

そうなるくらいなら……

真正面からアピールしてくる方が嫌味がなくて好印象です。



色んなところでプレミアムなポイントをアピールしましょう。

題名で!

あらすじで!

サブタイトルで!

作者名で!



最近はやたら題名の長い小説をよく目にしますが、いい方法だと思います。

目を引きますし、プレミアム感がしっかり題名に含まれていますしね。

もちろん、小説の本文でも早めにプレミアム感(オリジナリティー)を出しましょう。

これはわたしの持論ですが……



主人公の異常性

物語の舞台設定

現代と違うポイント

……など。



物語に深く関わるプレミアムは、書き出し一ページ目で出すのが吉です。

特に主人公の異常性は、読者の関心をグイグイ引けるプレミアムです。



いいアイディア思いついた!



となったら、最初からそれを前面に出していきましょう。

プレミアムは決して出し惜しみしません。

ライトノベルもそうあるべきだと思います。



それでは、まとめです。

「小説のおけるプレミアム = オリジナリティー」



プレミアム感は注目される上でとても大事。

自己アピールすることによってプレミアム感を伝えることができる。



意外と意識しない読者の「プレミアム感」を押さえ、

小説をより目立つものにしていきましょう。



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