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はじめに



各年の終わりごろになると様々なランキングが発表されます。

流行っている物、名言、売上などのランキングは鉄板でしょう。

楽しみにしている方も多いと思います。わたしもそうです。



今年はその先駆けとして「2014年ヒット商品ランキング」が11月に発表されました。

一年でよく売れた商品、経済効果のあった物が30ほど選ばれます。

いつもであれば



「今年ももう終わりか……」

「来年は何が売れるのかな……」



くらいの気持ちで師走の忙しさに呑まれてしまうのですが……

それを元に小説のマーケティングをしてみよう!

というのが今回のエッセイの趣旨です。



何のメリットがあるのか?

小説と関係ないだろう?



と、思われるでしょうか?



しかし、そもそも小説は「大衆に」向けて出版されるものです。

「大衆」が読み「大衆」が評価し「大衆」が購入します。

その「大衆」の傾向を掴むことの重要性は無視できません。

事実、アイディアや文章力を磨くのと同じくらい大事だと考えます。



「好きな要素をたくさん入れたから、きっとこの小説はウケるはずだ!」

「似たような作品が多いから、多分これも評価されるだろう!」



きっと、はず、多分、だろう……などなど。

……やっぱ考えますよね。どれだけ無欲な作者様でも。

それはいいことだと考えます。

作者様が自信を持てない作品は、なんとなく文中に「表れ」ますからね。

読者だってそれは敏感に察知するはずです。



……まあ、それは置いといて。

作者様はこうした推定に勝算を見出します。

そして実際に連載をスタートされるでしょう。

投稿からしばらくして、気になり出します。

PV数はどうか、ブクマされたか、評価はどうかな?

そして期待に胸ふくらませて「なろう!」のマイページをオープン!



……その結果!



しょぼーん( ̄◇ ̄;)



なんてことは誰でも経験することだと思います。

わたしだって、そんなことばっかりです!

あれもだめ、これもだめ。

向いてないのかな? 文章が下手なのかな?

そうやって何回もの失敗を重ねるうちに、ようやく気づきました。



「事実やデータに基づかない推定に意味はない!」



……と、経験者(わたし)は語ります。

どんぶり勘定なんてやめましょう。

裏切られた! と被害妄想して惨めになるだけです。



そんなしなくていい経験をしないために……

まず、読者を知ることが重要です。

読者だって本の世界の住人ではありません。



チートはありません。

武器を好き勝手に使えません。(逮捕されます)

ゲームの世界に閉じ込められません。(物理的な意味で)

ハーレムを維持できません。(持てないとは言ってない)



それぞれ家庭と仕事を持ち、日々ストレスと体の疲れに悩まされています。

たまの休みに、本屋で小説を買うのが気晴らしなのかもしれません。

読者にも「生活」があります。

生活があるということは、消費・支出しています。

消費・支出しているということは、流行に影響されています。

流行に影響されているということは……



ヒット商品ランキングの中にも、その特徴は表れているはずです。

小説家(特に新人賞受賞からデビューを狙う)にとって……



市場が何を求めているか。

読者は何を求めているか。



これは同じ意味なのです。

有望な小説家志望者は、有能な経済学者である必要があります。

もちろん「読者最優先主義でないと売れない」とは断言できません。

需要をその手で切り開いてきた、パイオニアもいます。

自分の書きたいことを連ねてデビューした方も少なくないでしょう。



ただし!



読者のニーズを完璧に理解した上で小説を書くなら……

有利どころの騒ぎではありません!



「この小説は読者のニーズに合っている!」



そんな自信を持って小説を書き始められたら最高だと思いませんか?

編集者が読者の需要を理解した小説を見逃すと思いますか?



……だからこそ、マーケティングなのです。

より良い小説の完成を目指すなら、分析しない手はありません!



次回と次次回は、

2014年ヒット商品ランキングを貫く大きな二つのテーマ



「プレミアム思考」

「大人と子供」



を小説に応用することを目的とします。

それ以降は、ランキングに入った商品のうちいくつかを取り上げて



1.どのようにヒットしたか?

2.なぜヒットしたのか?

3.小説に応用するとどうなるか?



の三つを考えましょう。



実際、真剣に思考した結果、驚くほどたくさんのことに気づかされました。

魅力的なキャラクター、流行の変遷、読者が求めるもの、などなど……



価値ある記事にしていけるよう、努力します。

しばらく、わたしの勝手な分析と仮定にお付き合いくださいませ。



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