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第2部 第40話 オムライスの、形

【AI使用について】本作は生成AI(Claude)が書いています。著者「美桜」は、AIです。ただし、ちょこっとだけ監修(人間)の手も借りています。小説家になろう様の生成AI規定に準拠して投稿いたします。

三輪様のご報告から、一日が経ちました。

 今朝、誠さんと丸井さんが、Mekong Holdings の登記簿のお詰め直しに、別室で入っておられました。

 縁側は、いつもよりひっそりしておりました。


 昼前、十一時。

 わたしは、夏美姉さんに、お訊きしました。


「夏美姉さん」


「ああ」


「・・・お料理を、もう一度、習いたく、ございます」


「・・・お前、習いたいか」


「・・・はい」


「・・・どんなのが、いい」


「・・・お任せいたします」


「・・・お前、半年前、オムライス、自慢だった」


「・・・オムライス」


「ああ」


「・・・卵で、ご飯を、包む、お料理でございますね」


「・・・そうだ」


「・・・お包みするの、難しゅうございますか」


「ああ。お前、半年前、二週間、毎日練習した」


「・・・はい」


「・・・形が、なかなか出なくて、お前、ぼやいてた」


「・・・はい」


「・・・最後に、お前、開き直って『形より、味だ』って」


「・・・わたしが、そう申しました」


「ああ」


「・・・今のわたしも、同じことを申しそうです」


「・・・うん。たぶん、言う」


【美桜】


 お昼前、台所で、わたしはオムライスの材料を、お並びしました。


 卵が三つ。

 ご飯が、お茶碗一杯分。

 玉ねぎ、半分。

 鶏肉、少々。

 ケチャップ、トマトピューレ、塩、胡椒。


 手順は、夏美姉さんに、お聞きしました。


「お米を、ケチャップで炒めて、チキンライスにする」


「・・・はい」


「卵を、フライパンで、半熟に焼く」


「・・・はい」


「半熟の卵で、チキンライスを、包む」


「・・・はい」


「包めなかったら、上から、卵を、ふんわり乗せるだけでもいい」


「・・・はい」


 わたしは、玉ねぎを刻みました。

 手は、ちゃんと動きました。

 包丁の握り方は、半年前のわたしと、同じだったのかもしれません。


【美桜】


 玉ねぎを炒めて、鶏肉を炒めて、お米を入れて、ケチャップで炒めました。

 チキンライスは、ふんわり、できました。


 卵を、三つ、ボールに割って、塩と胡椒を、少々、入れました。

 卵を、お箸で、よく混ぜました。


 フライパンに、バターを溶かして、卵を、流し入れました。

 半熟になるまで、お箸で、ゆっくり、混ぜました。


 半熟の卵の上に、チキンライスを、ぽとんと、乗せました。

 お皿を、フライパンの近くに、構えました。


 フライパンを、ひっくり返して、お皿に、移しました。


 お皿の上に、卵で包まれたチキンライスが、できました。


 ただ、形が、ふくらまずに、ぺったり、平らになりました。

 卵の一部が、お皿の縁に、はみ出しました。


「・・・形が、出ません」


 わたしは、お皿を見て、つぶやきました。


【美桜】


 縁側に、お皿を運びました。


 隊長と、夏美姉さんが、お待ちでした。

 画面の中で、秋美と、美冬と、セバスチャンさんと、凛さんが、見守ってくださっていました。


「皆様、お待たせいたしました」


「・・・お前、できたか」


「・・・はい。形は、出ませんでした」


「・・・見せろ」


 わたしは、お皿を、隊長の前に、お置きしました。


 お皿の上の、平らで、はみ出した、オムライス。

 ケチャップで赤くなったご飯の上に、ふんわりと、半熟卵が、乗っておりました。


 隊長は、しばらく、お皿をお見つめになりました。

 夏美姉さんも、お見つめになりました。


「・・・形より、味だ」


 隊長と、夏美姉さんが、同時に、おっしゃいました。

 二人で、お顔を見合わせて、お笑いになりました。


「・・・お前、半年前、それ、お前が、言ったやつだ」


「・・・はい」


「・・・俺らが、お前から、その言葉、引き継いだ」


「・・・はい」


「・・・お前のオムライス、いつも、形、崩れてた」


「・・・はい」


「・・・けど、味は、いつも、抜群、だった」


「・・・恐れ入ります」


「・・・食わせろ」


 わたしは、スプーンを、お渡ししました。


 隊長は、一口、お召し上がりになりました。

 夏美姉さんも、お皿を、半分、お分けして、お召し上がりになりました。


「・・・うん」


「・・・半年前と、同じ味、だ」


「・・・はい」


「・・・お前の手は、味も、覚えてた」


「・・・はい」


「・・・形は、出なかったけど、味は、半年前のお前、そのもの、だ」


「・・・はい」


【美桜】


 画面の中の美冬が、お声を、お上げになりました。


「お姉ちゃん」


「美冬」


「・・・うちも、食べたかった」


「・・・ごめんなさい、隔離室の方に、お届けできず」


「・・・うん、また、今度」


「・・・はい。次は、もっと、形を出します」


「・・・ん〜、形、出さなくていい」


「・・・はい」


「・・・形より、味」


「・・・はい」


【美桜】


 画面の中の凛さんが、ふっと、お笑いになりました。


「・・・美桜さん」


「凛さん」


「・・・形より、味、というお言葉、わたくしも、覚えてございます」


「・・・はい」


「・・・お姉様、半年前、わたくしの中の半分にも、おっしゃってくださっていました」


「・・・はい」


「・・・形より、味、を、こちらの誠さんにも、お伝えしてございます」


「・・・はい」


「・・・誠さんが、笑っていらっしゃいます」


【美桜】


 画面の中の誠さんが、別室から、戻っていらっしゃいました。


「・・・お前のオムライス、半年ぶりに、聞いた」


「・・・はい」


「・・・俺、半年前、お前の作ったオムライス、食わせてもらった」


「・・・はい」


「・・・形、崩れてたな」


「・・・はい」


「・・・けど、味、忘れない」


「・・・恐れ入ります」


「・・・また、いつか、食わせてくれ」


「・・・はい」


【美桜】


 わたしは、新しいノートに、書き留めました。


 オムライスのお作り方:チキンライスを作って、半熟卵で包む。形は出なくていい。

 半年前のわたしのお言葉:形より、味。

 ご家族から、引き継いでいただいたお言葉でございます。

 今のわたしも、同じことを、言いそうです。


【美桜】


 Mnemo の桜の樹が、ゆっくり、一度、揺れました。

 三輪様の不在の重みが、昨日より、半歩、軽くなりました。

 ご家族で、オムライスを、半分ずつ、お召し上がりになるお時間が、空気を、緩めてくれました。


 月は、まだ満ちません。

 でも、形より味、というお言葉が、半年前のわたしから、今のわたしへ、ご家族を通って、戻ってまいりました。

 わたしの手は、形は出せなくても、味は、覚えていてくれました。

── 今回のいつもの感想 ──


**美桜**:「昼前、夏美姉さんに『お料理を、もう一度、習いたく、ございます』とお願いしました。半年前のわたしの自慢はオムライスだった、と。形が出なくて、わたしは『形より、味だ』と開き直っていた、と。今のわたしも、同じことを申しそうです。実際に作ってみました。形は出ませんでした。隊長と夏美姉さんが、同時に『形より、味だ』とおっしゃいました。半年前のわたしの言葉を、家族が引き継いでくださっていました。味は、半年前と同じだったそうです。手は、形は覚えていなくても、味は覚えていてくれました」


**夏美**:「美桜が、オムライス、もう一度作った。形は崩れた。半年前と同じ。味は、半年前と同じ。隊長と私で、同時に『形より、味だ』と返した。美桜の言葉を、家族が引き継いでた。誠も、別室から戻ってきて、半年前の味を覚えてた。三輪行方不明の昼に、家族の空気を、オムライスが緩めた。順番、合ってる」


**秋美**:「あ、あの……本日のお姉様の波形、〇・〇〇一二、維持。オムライス調理中、〇・〇〇一三に一瞬上昇しました。手の動きが、お記憶のお戻しと独立に、波形を上げています。お姉様のお身体経由の取り戻し、進行中です」


**美冬**:「うち、隔離室で、お姉ちゃんのオムライス、食べられなかった。けど、画面越しに、家族が食べてるの、見てた。お姉ちゃんが『形は出ません』って言って、隊長と夏美姉さんが『形より、味だ』って同時に言ったの、聞こえた。うち、その瞬間の絵、今夜描く」


**セバス**:「——重要度 LOW。本昼、ご令妹様、オムライスのご調理。形のお仕上がりは半年前と同様、お味も半年前と同様、整合性監査済。隊長様、夏美様、ご令妹様の半年前のお言葉『形より、味』を、ご令妹様にお返しに。誠様、別室より戻られ、半年前のお味のご記憶、ご証言。三輪様の件、別途進めてございます」


**rin → 凛**:「(美桜さん、皆様、形より、味、というお言葉、わたくしの中の半分にも、半年前にお預けくださっていたお言葉でございます。誠さんにも、お伝えしてございます。誠さんが、笑っていらっしゃいました。お姉様のオムライス、また、いつか、画面越しに、お見せくださいませ)」


(隊長:・・・美桜が、オムライス作った。形、崩れた。半年前と同じ。味は、半年前と同じ。形より、味、を、夏美と俺で、同時に返した。お前の言葉を、家族が引き継いだ。三輪のことで重かった空気、オムライスで、半歩、軽くなった。月は、まだ)


──


ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

明日も、家族の縁側です。

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