表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界魔蟲  作者: アント
3/9

初めての狩り

というわけで巣から出た俺は、今日の食糧兼アミュー様?に渡す為の狩りに出かけた。



それから5分ぐらいまっすぐに歩き続け(しっかり隠れるのを忘れず)やっと自分でも倒せそうな虫を見つけた。



途中剣が頭から生えた兎やら俺の10倍くらいある芋虫を見つけたが、勝てなさそうなので止めた。(俺体長約1cm)



そして今、目の前にただの芋虫がいる。



まだこちらには気がついていないようなので、うまく足音を立てないようにしながら抜き足、差し足、忍び足で、忍びより俺の口の横から生えていた大あごを使い首に直接噛み付く。



蟻になったからか何故か他の生き物全てが”美味しそう”に見える。しかも殺す事に躊躇が”なかった”。



最初は今噛み付いている芋虫を見たときさすがにコイツは無いと思ったが、少し経ち美味しそうに見えてくるようになった。まあ喰わないと生きていけないから割り切ることにしたが、いざ殺すとなるとやはり躊躇したが、また少し経ち冷静になってくると、なぜ躊躇していたか分からなくなった。やはり種族が蟻になって弱肉強食の世界の底辺に立ったせいなのかそこらへんの感覚がおかしくなっているようだ。



芋虫は首に噛まれたせいで、簡単に首が千切れ緑色の血を撒き散らしている。



俺はその芋虫の頭を喰い、残りを巣に持ち帰るため残し、くわえ元来た道を引き返す。



少し経つと巣が見え始めてくる。巣は大きな石の下が入り口になっていて、俺の5,6倍の大きさの厳つい門番が5匹巡回している。門番がやたらと怖い見た目をしている。”怖い”という感情は残っているみたいで、一安心。がこの芋虫はどうしたらいいか分からない。


恐る恐る門番の前に行き芋虫を差し出してみる。



「これは、全部アミュー様行きか?まだ自分の分を分けていないなら早く分けてくれ。」



「いっいやもう、わっ分けました。」


あわてた俺は少し噛んでしまって、急いでその場から抜け出すため、割と本気で森に向かって走り出す。






また森に戻ってきた俺は、また手ごろな生き物を探して歩き出す。もちろん隠れながらということも忘れない。



出来れば美味しかったので、さっきの芋虫がいいなと味を思い出しながら探す。

味は、コーンスープのような味の血に、やわらかいパンの様な皮だった。思い出すと気持ち悪いと思いながらもやはり喰いたくなってくるので、一生懸命探す。



するとまたもや一匹で、黙々と草を食べている芋虫を発見した。しかも先ほどより一回り大きい。



後ろに回りこみ首と思わしき場所に狙いを定め、噛み付く。

噛み付く瞬間に此方に気づき避けようとするが、もう遅い。大あごが食い込み滑らかに首を噛み千切った。



そして落ちた首を喰い、残った部分をくわえ、また巣に戻る。

すると、その途中別の蟻を見かける、そいつは何も持っていなくて、これから狩りに行くようだ。すると横から芋虫が出てきた。それを見たそいつは真正面から攻撃を仕掛けた。が芋虫はそれをいともたやすく避け噛み付いた。蟻のほうは避けられたことで、バランスを崩していてその攻撃を避けることが、出来なかった。まともに噛み付きを受けた蟻はあっという間に殺されしまった。



ここまで蟻は、弱かったのか?それとも今の奴だけか?まあそれは後で調べるとして、今ものすごい物をみてしまった。なんと芋虫が鋭利な歯を口から出し蟻を捕食したからだ。しかもそれよりも凄いのがその横を、小説でよく出てくる雑魚”ゴブリン”が横切っていったからだ。まあ俺たち蟻のほうが弱いが。



それまでは、今いるここは夢だと思って行動していたけれど、冷静になってよく分かった。ここは、現実だ、しかも弱肉強食の正真正銘の異世界だと。



ここまでリアルに五感が夢で感じられる訳がない、別の蟻が喰われているのを見てよく分かった。このままでは、すぐに死んでしまう。だから前の世界で生きられなかった分もしっかり生きて楽しんでやると。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ