8話
『不本意だが、お前の旅について行くことになった』
異世界にクーリングオフってあるかな?
『しょうがない、俺の名前はトールだ。よろしくな、
たかし』
馴れ馴れしいなコイツ。
『じゃ、旅の準備も終わったし、魔王城に行くぞ』
仕切るな。
『はぁ…。トールさんはどのくらい戦えますか?』
『まあ、熊には勝てるな』
『ほんとに?』
『ああ、熊くらい何頭いようと朝飯前だ』
トールさんって強いのか。
頼りになりそうだ!
『じゃあ、熊と戦ってみましょう!』
『分かった』
トールさんを連れて街の外に行った。
熊が5頭現れた。
ふふん、今回はトールさんがいるから余裕だ!
『じゃ、トールさんお願いします』
『いや、待て。5頭は無理だ』
『えっ?』
『1頭は受け持つから残り4頭は頼む』
『ちょっと待って…』
『行くぞ!』
熊が4頭現れた!
どうする?
『シャイニングセイバァアアアアアア!!!!!!』
たかしは熊を4頭倒した!
はぁ…はぁ…アイツは?
『おい、たかし。負けそうだからこっちを手伝え!』
アイツ、逃げ回っているだけじゃねぇか!!
…二人で協力してなんとか倒した!
『ふん、余裕だったな』
『黙れ、口に長ネギ詰め込むぞ』
コイツ、頼りにならない…
ん?倒した熊から煙が出てきた。
マンガ肉みたいなものとゴールドが出てきたぞ!
『なにこれ?』
『知らないのかたかし、モンスターを倒すと素材と金を落とすのは常識だろ?』
『そうなんだ…』
そんな常識、日本にはないぞ。
『これ美味しいぜ、生で食べるのが通だ。』
なるほど、異世界は常識が違うのか。
すんすん。
パクッ。
おお、これが異世界の肉か、美味しいな。
『これ美味しい!!!』
『…本当に食べたのか?』
『ん?どうしたの?』
『いや、焼かないで食べる奴初めて見たもんでな』
『えっ?』
『さすが勇者だな』
『えっ?生でも食えるって言ったよね?』
『まさか、本気にするとは思わんかった』
………。
…………。
長ネギをトールに向けた。
『待て、話せばわかる』
『それが遺言でいいか?』
『仕方なかったんだ…聞いてくれ…』
なんか始まった…。
『生で食うとレベルが上がると言う話を昔聞いてな。それでつい言ってしまったんだ』
『そうなの?』
『嘘だ』
『シャイニングセイバァアアアアアア!!!!!!』
たかしはトールを倒した!




