7話
はっ。
目が覚めた。
なんで僕はコイツを師匠呼ばわりしてたんだ。
それにどうしよう…。
王様の目が冷たい。
『とりあえず、城まで一緒に来てもらうぞ』
『はい…』
僕は連行された。ドナドナ。
幸いにも怪我人は居なかったようだ。
そして取り調べが始まった。
『なんか言うことはあるか?』
門番が高圧的に尋ねてくる。
いや。
ちょっと待て。
なんでお前そっち側なの?
王様に視線を送った。
すると王様は頷いて。
門番を拘束した。
『何をする、やめろ』
そうして、僕らへの取り調べが始まった。
『ふむ、つまり広場で特訓中の事故だったのか?』
『はい…門番に連れられて…』
『おい、たかし。お前裏切ったな』
お前、さっき俺に尋問してたよね?
『なるほどなぁ、城が半壊したのは痛いが勇者様のためと思えばまあ、仕方あるまい』
えっ、王様そんなキャラだっけ?
キャラブレてんぞ。
『そうだ、仕方が無かったんだ!!俺は悪くねぇ!』
ちょっとそこ煩い。
『まあ、今回は借用書を書いてくだされば不問としますぞ』
えっ借用書?
『えっと、それは50ゴールドくらいですか…?』
『なわけないでしょう、勇者様。50ゴールドで納得する人間が居るわけないだろう』
冗談がお好きですなぁと王様は笑っていた。
…。
50ゴールドで旅に出されたぞ。
『ではいくらくらいですか?』
『1億ゴールドですかな』
『えっ?』
『だが、魔王を倒したら不問としよう』
はぁ…。
僕は魔王を倒さなければならないみたいだ…。
『分かりました…』
『では、この件はこれで終わるとしよう。だが門番、お前は別だ』
『へっ?許されたんじゃ?』
お前は何も苦労してないだろ。
『お前、門番の仕事はどうした?』
『いや、俺は嫌がったんだ。たかしの野郎が!』
お前が連れて行ったんだろ?
『お前は解雇じゃ』
その言葉を最後に王様は僕に振り向いた。
…嫌な予感しかしない。
『勇者様…いや、たかしよ』
『はい?』
『仲間が必要だろう?』
『いえ、要りません。絶対に嫌です』
『門番を連れて行くと良い』
『いえ、だから…』
『門番を連れて行くと良い』
『勘弁してください』
『門番を連れて行け』
『…分かりました』
門番が仲間に加わった!




