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『たかしノート』異世界に飛ばされた黒歴史。  作者: はらだいこ


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3/10

3話

 城の前についた。


 門番がいる。


 話しかけよう。


『あの、すみません。王様に会いたいのですが』


『帰れ、誰か分からないものを通すわけにはいかない』


『あの、多分ですけど…僕勇者です』


『勇者だと?』


『…。はい』


『勇者なら証拠を見せろ』


『えっと、証拠とは?』


『勇者ならアレが使えるだろ?』


『アレって?』


『特技だよ』


 シャイニングセイバーのことか?


 もしかして。


『…シャイニングセイバー』


 小さい声で言った。


『聞こえない、もっと大きな声で』


『シャイニングセイバー!』


『それがお前の本気か?』


『シャイニングセイバァアアアアアア!!!!!!』


『そうだ、それでいい。王様のところへ案内する』


『あ、はい』


 なんか、案内してもらえることになった。


 テクテクテク。


 王の間に着いた。


『勇者様、どうかなされたかな?』


『いえ、あの…。50ゴールドは少なくないですか?』


『伝聞によればじゃがの。勇者様を50ゴールドで旅出させたと記録にあるのじゃ。』


 悲報。勇者ブラック職業だった。


『あのですね、宿屋にも泊まれないんですが』


『勇者の基本は野宿じゃろ?』


『えっ?』


『えっ?』


 オウム返ししてきたぞ。この野郎。


『いえ、あの…。王様は50ゴールドで生活できますか?』


『それは無理じゃろ、宿屋にも泊まれぬし』


 こいつ、知っててやりやがった。


『じゃあ、もっとください。50ゴールドでは生活無理です』


『はぁ、わがままな勇者様ですな』


 ヤレヤレ感出してきたよコイツ。


『ヤレヤレ』


 言いやがった。


『勇者様はいくらお望みなのじゃろうか?』


『30000ゴールドほどは無いと困ります』


『そんなの無理じゃ、ワシの夕食の一品が減ってしまう』


 そんなの我慢しろよ。


『300ゴールドならどうじゃ?』


 ………。


 …………。


『漆黒の黒炎を喰らわせてやろうかァ!!!』


 キレちまったよ、おい。


『勇者様いけませぬ!!!そんなに厨二力を使うと!!ウォオオオオオオ!!!』


 いきなりどうしたんだ…。


『くっ、右手が疼いて…。はぁ、はぁ、危ないところじゃった。30000ゴールドでいい。厨二力は使わないでくだされ』


『いえ、あの…厨二力ってなんですか?』


『厨二力の才能があるものが痛々しい言動をすると、相手に汚染させることができるのです』


『えっ、なにそれ?』


『いやはや、これが伝説の勇者の力ですか。凄まじいものですな』


 なんなん、それ…。


 遠回しに僕が痛々しいとか言ってるじゃん…。


『凄まじい言葉でしたぞ。到底ワシらには恥ずかしくて言えない。貴方なら世界を救えると今確信しましたわい』


 30000ゴールド貰った。


 日本に帰らせて…。

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