3話
城の前についた。
門番がいる。
話しかけよう。
『あの、すみません。王様に会いたいのですが』
『帰れ、誰か分からないものを通すわけにはいかない』
『あの、多分ですけど…僕勇者です』
『勇者だと?』
『…。はい』
『勇者なら証拠を見せろ』
『えっと、証拠とは?』
『勇者ならアレが使えるだろ?』
『アレって?』
『特技だよ』
シャイニングセイバーのことか?
もしかして。
『…シャイニングセイバー』
小さい声で言った。
『聞こえない、もっと大きな声で』
『シャイニングセイバー!』
『それがお前の本気か?』
『シャイニングセイバァアアアアアア!!!!!!』
『そうだ、それでいい。王様のところへ案内する』
『あ、はい』
なんか、案内してもらえることになった。
テクテクテク。
王の間に着いた。
『勇者様、どうかなされたかな?』
『いえ、あの…。50ゴールドは少なくないですか?』
『伝聞によればじゃがの。勇者様を50ゴールドで旅出させたと記録にあるのじゃ。』
悲報。勇者ブラック職業だった。
『あのですね、宿屋にも泊まれないんですが』
『勇者の基本は野宿じゃろ?』
『えっ?』
『えっ?』
オウム返ししてきたぞ。この野郎。
『いえ、あの…。王様は50ゴールドで生活できますか?』
『それは無理じゃろ、宿屋にも泊まれぬし』
こいつ、知っててやりやがった。
『じゃあ、もっとください。50ゴールドでは生活無理です』
『はぁ、わがままな勇者様ですな』
ヤレヤレ感出してきたよコイツ。
『ヤレヤレ』
言いやがった。
『勇者様はいくらお望みなのじゃろうか?』
『30000ゴールドほどは無いと困ります』
『そんなの無理じゃ、ワシの夕食の一品が減ってしまう』
そんなの我慢しろよ。
『300ゴールドならどうじゃ?』
………。
…………。
『漆黒の黒炎を喰らわせてやろうかァ!!!』
キレちまったよ、おい。
『勇者様いけませぬ!!!そんなに厨二力を使うと!!ウォオオオオオオ!!!』
いきなりどうしたんだ…。
『くっ、右手が疼いて…。はぁ、はぁ、危ないところじゃった。30000ゴールドでいい。厨二力は使わないでくだされ』
『いえ、あの…厨二力ってなんですか?』
『厨二力の才能があるものが痛々しい言動をすると、相手に汚染させることができるのです』
『えっ、なにそれ?』
『いやはや、これが伝説の勇者の力ですか。凄まじいものですな』
なんなん、それ…。
遠回しに僕が痛々しいとか言ってるじゃん…。
『凄まじい言葉でしたぞ。到底ワシらには恥ずかしくて言えない。貴方なら世界を救えると今確信しましたわい』
30000ゴールド貰った。
日本に帰らせて…。




