11話
『硬質化もだいぶ様になってきたじゃないか』
歩きながら練習してたら身についた。
『凄いね、これ。長ネギが本当に鉄みたい』
『ああ、硬質化が出来ると武器も自動修復されるぞ』
長ネギの欠けた部分が直ってる!
ガブっ。
味は普通の長ネギだ。
『へ?た、食べたのか?』
『これって非常食にもなるね』
困った時は食べられるって良いな。
長ネギだけど。
『ま、まぁいい。そろそろ魔王城に着くぞ』
『ようやく着くのか、どんな所なんだろう』
『ああ凄くでかいぜ、あれだ』
トールが指差したところに視線を向けた。
地平線の果てに大きな建造物が見える。
少し歩くと全容が見えてきた。
見えてきたのは見上げるほど高い城壁。
遠くからでも分かる巨大な城門。
これが城……?
何やら禍々しい黒い光が城から放出されている。
これ、勝てるのか……。
『えっ、こ、こんな事僕にやれっていうの』
『ああ。じゃ、ささっと終わらせちまおうぜ』
『い、いや。これは僕は無理だよ。勝てないよ』
『まぁ、いいから。一発撃ってみろ』
『えっ?』
『あ、ここか。ここに立て』
『はい』
『ここから城に向かってシャイニングセイバーを撃て』
『…はい』
『準備はできたか?じゃ行くぞ』
『シャイニングセイバァアアアアアア!!!!!!』
たかしは城に向かってシャイニングセイバーを放った。
長ネギの先から光がほとばしる!!!!
ばこーん。
跡形も残らなかった!
『えっ?』
『終わったか、さすが勇者だな。じゃ帰ろうぜ』
『えっ?これで終わり??』
『ああ、以前の勇者もここから撃ったという記録があるからな』
『へっ?』
『魔王は城の外には出ないからな』
『う、うん』
『どうした?他に聞きたいことがあるのか?』
『い、いや。終わりならそれで良いんだ……』
……。
おめでとう!!!
長い苦難の末に。
たかしは魔王を倒した!!!!




