10話
夜が明けた!
気持ちのいい朝だ。
『おはよう、良い朝だな。たかし』
『おはよう。それじゃ魔王の城へ行こう!』
『おう!』
たかし達は魔王の城へ向かった!
山の麓についた。
『トール、魔王城まではどのくらいかかるの?』
『そうだな…歩いて3時間くらいか?』
『結構近くにあるんだね…じゃ早速向かおう!』
『日帰りで帰れるといいな』
…なんか緊張が無いな。
『山道はしんどいなぁ…』
二人は山道を歩いている。
猪が現れた!
『えい!』
…肉とゴールドを手に入れた!
蛇が現れた!
…。
なんか異世界って感じが全然しない。
『モンスターってこんなのばっかりなの?』
『こんなのって?』
『こう…例えば火を吐くモンスターとかさ』
『たかし、お前火を吐けるのか?』
『無理だけど…』
『できないことを求めるな』
コイツに正論を言われた…。
『はい…』
『分かればいい、さあ行くぞ』
釈然としない思いはあったが、再び歩き出した。
『そういえばたかし』
『うん?』
『お前、武器の硬質化ってやってるよな?』
初めて聞いたぞ?
『何それ?』
『厨二力をその伝説の武器に送るんだ。そうしたら鉄よりも硬くなるぞ』
『…今更だけど。そもそも厨二力ってなんなの?』
『それを聞くのか、たかし…』
トールは上を見上げながら片手で顔を覆った。
…これも異世界の常識なのか。
『厨二力とはな、この世界を構成する力だ』
『そんなに大事なものなの?』
『ああ、厨二力が高い人物は世界の法則を変えることが出来ると言われている』
ヤバいな厨二力。
『厨二力はな、他の人が「この人見てて恥ずかしい」と思うともっと高まるんだ。だから、お前の力はこの国に来た時よりも高まっていると思うぞ』
『えっ?』
『あの広場での特訓は無駄じゃないってことだ。人々はお前を「シャイニングセイバー!と大声で叫びながら歯型のついた変な物を振り回す頭のおかしい奴」と認識したからな』
『えっ?えっ?』
『だから、特技を撃てたんだ。感謝しろよ』
…。
よし!
理解するのをやめよう。
とりあえず魔王を倒してこの国から去るぞ!




