二十話 覗きの趣味?
投稿が遅れてすいません。
休みのうちに遅れた分を取り戻すつもりです。
「上手くいったみたいだな」
かげでこっそりリリィとミーシャのやり取りを見守っていた大地はホッと胸を撫で下ろす。
大地もリリィが悩んでいることは知っていた。
だけど自分が慰めるよりは、年が近い子の方がこういったときはいいと思った大地はチビーズの誰かにそれとなく頼んでみようとしたが、ちょうどミーシャがリリィのことで大地に相談に来ていた。
「リリィが元気がないからなんとかしろ」
とミーシャはぶっきらぼうに言ってきた。
ミーシャは今までの経験から自分では励ますとか逆に相手に不快にさせて怒らせたことが何度もあった。だから大地に全て任せようとした。大地はよくミーシャをおちょくったりするが、なんだかんだミーシャの気持ちをくんでくれることがあったからそれなりに信用していた。
だが大地はミーシャ自身にやらせることにした。
『ならミーシャがやってみたらどうだ?』
『むっ! それができないからお前に頼んでるんだろう!』
『大丈夫だ、何かあったらフォローしてやるから自分でやってみろ』
『……』
そう言われても自信がないミーシャ。
『それとも天才はそんなこともできないのか』
『できるもん』
大地の一言でやる気になったミーシャはリリィの元に向かって行った。
大地も何かあったらフォローできるようにとミーシャのあとをつけた。
ミーシャに任せて大丈夫なのか心配だったが、結果として上手くいって安心する大地。
「覗きとはいい趣味だな」
「……っ!」
大地は驚いて声のした方を振り向くとそこにいたのはソフィア。
「なんだ、ソフィアか」
大地は見られたのがオデットやニーナじゃなくて安堵する。
――あの二人に見つかったらあらぬ誤解が広まりそうだからな。
「なんだ、とは失礼だな。まあ別にいいけど」
とソフィアは肩をすくめる。
「それよりも君はシャルをどう思ってるんだ?」
大地が事情を説明したらソフィアはそんなことを聞いてきた。
「どうって……責任感が強くて真面目なやつ、だな」
唐突な質問の意図が見い出せず大地は困惑気味に答える。
「なるほど。女と見てないのか」
「なんかいったか?」
ソフィアがボソッと呟いたことが聞こえなくて聞き返す。
「別に。でも、責任感が強いということはそれだけ一人で抱え込んでしまうものだ」
「ああ」
大地はソフィアが言わんとすることを理解する。
責任感が強ければ自分でなんとかしようと必ずムチャをしようとする。だからそうならないように周りがフォローをしなくちゃならない。
「あの子は焦っている。今度試合に負けたらこの国はなくなっちゃうからそうならないように必死だ。だから彼女を頼むよ」
「でも何で俺が?」
自分みたいな他人にシャルを任せる意味がいまいち理解できない大地。
「さて、どうしてでしょう?」
意地の悪い笑みを浮かべるソフィア。
「まああえて言うならバッテリーだからかな」
そう言ってソフィアは立ち去る。
――ケガで投手はできなくなったみたいだけど、現役のときは相当手強い投手だったんだろうな。
大地はソフィアの背中を見ながらそう思った。
そしてソフィアを見送った大地はシャルを探しに行った。




