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ステージ2-4 かわいいですね ★挿し絵追加

意外と積極的なシャル。


2026/10/24:追記

挿し絵描きました!リンクはあとがきに載せてあります!


私はミノタウロスの前に立った。


シャル「ルリさん!?」

ルリ「私がミノタウロスをひきつける!シャルくんはその間に詠唱して!!」

シャル「え!!危険ですよ!!」

ルリ「大丈夫!私、防御に多めにステータス振ってるから固いしHPも多いから!」


ーグオオオオ!!

ミノタウロスのアックスが直撃し、

シールドが破られ攻撃が貫通しても、すぐさま体勢を整える。

ルリ「っく…!!シールド!ヒール!!」

攻撃は私が受ける!!!


シャル「……わかりました。絶対に倒しましょう!!」


ダメと言われると思ったけど、

シャルくんもこの方が良いと思ってくれたようで詠唱を始めた。

私は壁役に徹した。

そしてシャルくんの詠唱が終わるタイミングに合わせてあの技を使った。



ルリ「ダブル!!!」

シャル「ブリザード!!!!」


ミノタウロスのHPを大幅に削れた!!

ルリ「よし!!いい感じ!!」

シャル「ですね!ルリさん、ダブル覚えていたんですね!!

    助かります!!」

ルリ「うん!!」


スキルポイントを一気に使っちゃったけど、やっぱり覚えてよかった!

ロゼさんが放ったダイヤモンドダストも綺麗だったけど

ブリザードも雪が舞っていて綺麗な技だった。

魔導師の技って綺麗で見入ってしまう。


シャルくんは再びブリザードの詠唱に入った。

私はシールドとヒール、そしてシャインをかけ直した。


ルリ「ダブル!!」

シャル「ブリザード!!」


さっきのサンドリザードのように

凍らせてミノタウロスの動きを止められたら助かるのだけど

一瞬だけ凍るが、全身の力を使いすぐ氷を砕いてしまう。


この戦闘方法を数回繰り返し、

ミノタウロスのHPをだいぶ削れたのだが…

そろそろ…


ーグオオオ!!!!

ルリ「う…!!」

攻撃を避けられず、まともに受けてしまいシールドが破られダメージを受けた。

見ると自分のHPバーが赤くなっていた。HPが残り少ないのだ。


お願い!!これで倒せないと…もう…!!!


ルリ「ダブル!!!!」

シャル「ブリザード!!!!」


ーグオオオオオ・・・・

ゴトンッと砂煙を上げてミノタウロスが倒れ、シュン!!と消えた。

獲得経験値5000。ドロップ品「石板(下)」「牛の角」入手。


シャル「はぁ…なんとか倒せましたね! 

    って…ルリさん!!大丈夫ですか!?」

ルリ「だ、大丈夫、MP全部使っちゃって…。倒せてよかった」


MPが底をついた私はヒールが使えず、傷だらけの姿だった。

もし倒せていなかったら私は確実にやられていた。


ダブルは効果が高いだけに消費MPが多いので

ヒールとシールドの回数を抑えながら耐えていた。

最後、ミノタウロスの強烈な攻撃を受けてシールドの効果が切れたが、

残りのMPをダブルに使いたかったので、シールドをかけ直さず

ヒールも使わなかった。


シャル「ダブルを何度も使いましたもんね。

    ミノタウロスのタゲ取りも助かりました。

    ありがとう。倒せたのは君のおかげです、ルリ」

あれ…今ルリって…。

戦いに集中してたから疲労感がすごい。

表示された文字をしっかり読み切る前に、

シャルくんの言葉は消えてしまった。


シャル「受け取って」

シャルくんは私の手を取ると、自分の手を重ねた。


パー!!と温かい光のエフェクトが出ると、MPが30、回復した。

シャル「魔導師は触れた仲間にMPを分けることができるんです」


ルリ「あ、ありがとう。助かるけど…でもシャルくんはMPあるの??」

シャル「オレはまだ2回くらい魔法が撃てるMPがあるから大丈夫。

    それにほら、もうすぐレベルが上がるから、そしたら全回復しますし」

なんだかシャルくんの話し方が少しラフになった気がする。

打ち解けてきてくれたのかな?


ステータス画面を見てみた。

ほんとだ、ミノタウロスを倒して経験値がたくさん入ったけど

次のレベルまであと少し足りない。


すると突然シャルくんは私に向かって手を伸ばし、


シャル「かわいいですね」


と言いながら髪に触れ、耳にかけた!!

ルリ「え、え!?かわ…!?かわいい!?」


シャル「この貝殻のイヤリング」


あ…イヤリングね!!!!!びっくりした…


ルリ「ねっ!!か、かわいいよね!!気に入ってるんだーこれ!!!」

心拍数が上がった。心臓に悪いよ!!


シャルくんめっちゃ積極的…!!

リアルでもこんな感じなのかな。

平然としてるとこを見ると…

シャルくん、もしかして天然たらしなのでは!?!?


それにしてもこのゲームリアルすぎる…。

画面越しなのにドキドキしてしまった。



レオくんと連くんは大丈夫かな。

パーティーウィンドウを見る感じではやられてはなさそう。

でも2人のHPが半分を切ってる。

苦戦してないといいけど…。


ひとまずもらったMPを使ってヒールをした。

シャル「じゃあ、戻りましょうか。」

私のHPが回復したのを確認したシャルくんは再び私の手を取った。


ルリ「え!!いいよ、引っ張ってもらうの悪いから自分で操作するよ!!」

MPもらっちゃったし、

また先導してもらうなんてお世話になりすぎだし、

それに…


これ以上ドキドキさせないで欲しい!!!


シャル「いいえ、ルリは休んでてください。

    まだきっとボス戦があるはずですから」

ルリ「うぅ…はい…お願いします…。」


そしてやっぱり見間違いじゃなかった。

シャルくん私のこと「ルリさん」じゃなくて「ルリ」って呼んでる!!

うん、確かに”さん”付けなくていいよって言ったのは私だけど

シャルくんの距離の詰め方が思っていたよりも早くて

こっちが戸惑っている。

いや、もちろんパーティーメンバーと親しくなれるのは嬉しいよ??

嬉しいけども…!


言われるがまま私はシャルくんに手を引かれ、累さんの所に戻った。


扉の前まで行くとシャルくんは手を離してくれた。

みんなの前でも繋いだままかと思ったけどよかった…!

ってさすがにそれはないか、先導のために繋いでくれてたんだし。


累「おー!おかえりー!」

累さんが手を振ってくれた。

ルリ「ただいまー!」


するともう一つの扉からレオくんと連くんも出てきた。

累「レオとれんれんもおかー!」

ルリ「2人ともおつかれさまー! ヒール!!」

私はシャルくんからもらったMPを使わせてもらい2人を回復させた。


レオ「おーただいまー…あ!!ルリーーー!!!」


レオくんが両手を広げながら私に向かって駆け寄ってきた。

レオ「お前がいなくてほんときつかったんだよー!!」


しかし、レオくんが私に近づく前に

向こうにいた連くんと私の近くにいたシャルくんが

私とレオくんの間に入った。


連くん移動速っ!!扉が開いた時、レオくんの後ろにいたのに!!

どうやらすばやさを上げると、移動スピードも上がるようで、

連くんは、双剣使いだから攻撃スピードを速くしたいので

きっとステータスはすばやさ多めなのだろう。


レオ「おいおい、2人とも通してくれよ」

連「ルリ、シャルおつかれ。石板(下)手に入れた?」

シャル「連くんもおつかれさまです。ええ、手に入れましたよ!」

レオくんの言葉を無視して会話が進む。


連「オレたちも石板手に入れた」


見せてもらうと「石板(上)」だった。

4人が戻ってきたので、もう台座にいなくてよくなった累くんも

私たちのもとに来て一緒に石板をみた。

すると…


累「あ、これ!!俺がいた台座にはめるやつだと思う!」


みんなで台座まで行くと、何かをはめられるようにくぼんでいた。

石板(上)、石板(下)を合わせるとその形になる。


シャル「なるほど、これをはめると先へ進めるってことでしょうね」

累「よし、はめてみようぜ!!」

台座に石板をはめると…


ーゴゴゴゴゴゴ!!!

遺跡の壁が動き、2つの扉がくっつき新たな扉になった。




レオ「おおーすげー」

ルリ「ボスの部屋かな…?」

どうしよう…。MPがない。

シャルくんに分けてもらったけどボス戦が始まったら足りない…。

でもこれ以上分けてもらうわけにもいかない。


レベルアップまであと少しだし

外に出てサンドリザードと戦ってレベルを上げる??

私がどうしようかと悩んでいたらシャルくんが話し出した。


シャル「ボスの部屋かもしれないので、一旦町に戻りませんか?

     町の宿屋で回復してから再度ここへ来ましょう。

     一度行ったことがある町でしたら、

     魔導師のスキル『ワープ』を使って

     パーティーメンバー全員を移動させることができますよ。」

ルリ「ありがとう!!」

連「ワープなんて覚えるんだ、いいな」

シャル「ええ。と言っても今覚えたんですけどね。

    直近の戦闘に必要な魔法を覚えるために

    スキルポイントを残しておきたかったので覚えてなかったんですけど

    ブリザードを取っても、まだスキルポイントがあったので覚えました」


「ワープ」を取ってくれてありがとうシャルくん!!

宿屋で休めばMPが回復できる!

しかもワープで町まで戻れるならフロートを使わずに町まで移動できるし

サンドリザードと戦わなくて済む!

MPがあまりないから今戦ったら支援スキルたくさん使えないし…。

ちなみにワープはフィールドはもちろん、逃げるが「不可」じゃない場所なら

ダンジョンの中や建物の中でも使えるんだって!いいね!!


レオ「そうだな、一旦戻るか」

累「俺何にも役に立ってねぇーなー」


いやいや、これからきっとボス戦なので活躍してもらいますよ累さん!!


シャル「ですが、町からダハニア遺跡までは

     またさっきみたいに砂漠を移動するようですがいいですか?」

みんなは「OK!!」と返事をした。


レベルがあがればHPとMPが全快するけど、

宿屋で回復してからサンドリザードと戦う方がいい!!


シャル「ワープ!!!」

5人の足元に魔法陣が出て町まで転送された。




次回、宿屋で何かが起きます。


2026/10/24:追記

「かわいいですね」のシーンの挿し絵を描きました!

リンク先はこちら↓(Xです!)

https://x.com/nazuna2255/status/2113947402575220772

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