ステージ1-4 新しい居場所
初めてのボス戦、みんなを支援したルリに対しパーティーメンバーは…?
ここから少しずつ逆ハー要素が入ってきます!
ルリ「た…倒した…??」
レオ「倒したーーー!!!」
連「っしゃー!!」
累「やったぜ!!」
シャル「倒せましたね!!!!」
初めてのボス戦に勝利しみんなで喜び合った。
キラキラッ!!
経験値10,000を獲得し、全員レベルがあがった。
「おめでとー!」と言い合う。
レベル6から一気にレベル8まで上がった!
経験値うまうまだ!!
ルリ「みんなすごかったねー!シャルくんの魔法強力だったし、
累さんの麻痺もコウモリの動きをにぶらせるのによかったし、
レオくんと連くんの連携技も強かった!!
武器に属性つけるのめっちゃいいね!」
私は大興奮で一気にしゃべっていた。
レオ「ああ、本当になー!!
シャルが武器に属性つけてくれてから削りが超早くなったもんな!!」
シャル「累さんが鑑定で弱点を教えてくれたおかげですよ」
累「へへん。俺すごい」
連「連携技、すごいスカっとした」
レオ「だな!!」
レオくんと連くん、リア友だけあってすごい連携とれてたなぁ!
レオ「でも…こうして倒せたのはやっぱり…」
レオくんがそう言うと、みんな私の方を向いた。
シャル「ルリさんの支援があったからですよ。
ヒール、シールド、シャイン、そしてリセット。とても助かりました」
レオ「ああ、俺と連だけでパーティーを組んでたら
ステータス上昇は力だけだっただろうし、
HPがなくなってやられてたかもしれないしな。
そもそも状態異常の”恐怖”で力減少して詰んでたかもだし」
累「俺も。それに命中ひくいから支援なかったら
攻撃あたってなかっただろうな。ルリのおかげだわ!」
連「ありがとう、すごい助かった。」
みんな口々に「ありがとう」と私にお礼を言ってくれた。
嬉しい!!!支援が必要とされている!!嬉しすぎて目が潤む!!
スマートコンタクトレンズがズレちゃうよ!!
私が求めていたものがここにある!!
ルリ「みんなの役に立てて嬉しいよ!
こちらこそありがとう!!
私は敵を倒すのに向かないけど全力で支援するね!」
パーティーってやっぱり良い!!
累「おい、みろよ!!宝箱だ!!」
累さんが指差した方を見ると、宝箱が5個並んでいた。
累「5個あるし、一人一つ開けようぜ」
各々宝箱の前に立ち、開けてみた。
シャル「杖だ」
レオ「俺は剣だ!」
連「俺も」
ルリ「私はネックレスだ」
累「俺はハンマーだな」
ボスを倒すとそれぞれの職にあった装備品が手に入るんだ!
これは嬉しい!!
※十字架のネックレス
アンデッド系のモンスターに対するダメージ20%上昇。
おー、聖職者向け。
レオ「よし、宝もゲットしたし出ようか。」
私たちは再び首都「オルセリア」へ向かった。
首都には私たちのようにダンジョンから戻ってきて一休みしている人、
今はじめたばかりな感じの人、
看板を立ててパーティーを募集している人など人で溢れかえっていた。
さっきよりさらに人が増えていた。
累「んじゃ、アイテム売ってくるわー」
累さんはダンジョンで拾った品をNPCに売りに行ってくれた。
商人が売ると少し高値で買い取ってくれるのだ。
今回は累さんがドロップアイテムをすべて拾ってくれたので
アイテムの受け渡しはなし。
ちなみにパーティーを組むとパーティー用と自分用でアイテム欄が分けられる。
パーティーアイテムはパーティー全員が共有して見ることができる。
メンバーに商人がいるとトランクの中身を
パーティーメンバー全員が見ることができる。
商人がもっているトランクは基本的にはパーティー用だが、
パーティーを組んでいない時は私物を入れることができる。
みんなでアイテム欄を共有出来ることはレアアイテムをドロップした時など、
持ち去り防止にもなるのである。
私たちは話しながら累さんの帰りを待つことにした。
レオ「初ダンジョン、超楽しかったー!」
連「戦闘にもだいぶ慣れたな」
シャル「他にどんなダンジョンがあるのか楽しみですね」
ルリ「だねー!」
レオ「精算したらオレは今日はもう終わろうかな。みんなは?」
連「俺はもう少しやる」
シャル「オレも少し休憩したらあとでまた入ろうかなと思ってます。」
ルリ「私も入ろうかなー!街を見て回りたいし!」
レオ「なんだよ!!みんなが入るなら俺も入るよ!!」
一人だけ入らないという選択肢はない!!とレオくんが呟くと、
みんな、あははと笑った。
累「ただいまー。売ってきた
全部で5,500リルだったから。1人1,100リルね。」
まぁ、最初のダンジョンだし
レアアイテムが出たわけじゃないし、こんなもんだよね。
累さんはみんなにお金を渡すと、
累「んじゃ、俺お腹空いたから一旦落ちるわ。
パーティーこのままでいい?」
ルリ「うん!また後で集まろう!
ご飯食べてお風呂済ませてからだから…2時間後くらい?」
連「まぁ、だいたいそれくらい?」
シャル「ですね。2時間後くらいにまた入りますね」
レオ「わ、わかった!!俺も、俺も入るから!!」
累「またあとでー」
ーパーティーメンバー、累、連、レオ、シャルがログアウトしましたー
と表示された。
パーティーウィンドウを見るとみんなの名前の表示が薄い文字になっていた。
これがログアウトしてるってことなのね。
私もログアウトしよう。
えっと…確かログアウトすれば視界が元に戻るんだよね。
ログアウトの言葉は…
「イグジット」
ーシュンー
視界が自分の部屋になった。
集中してた時は感じなかったけど、すっごい目に疲労感が…。
スマートコンタクトレンズを外し、専用の容器に入れ保管した。
リングとヘッドセットを外す。はぁ…開放感。
そういえば今何時だろう??始めたのは15時だったよね。
壁にかけてある時計を見ると19時だった。
4時間もずっとゲームしてたんだ!!
そんなに経ってたなんて、楽しい時間って過ぎるのが早い。
「紬、ご飯よー」
1Fからお母さんの呼ぶ声が聞こえた。
「はーい!」
部屋のドアを開けると夕ご飯の美味しそうな匂いがした。
「いただきます!」
食卓に座り手を合わせてから食べ始めた。
「うーん!おいしい!!」
「そう、よかった。あら紬、あなた目が真っ赤じゃない。
お兄ちゃんに診てもらったら?」
「え、あ、大丈夫大丈夫、寝れば治ると思うし!
ちょっと目を使いすぎちゃって」
「もしかしてテストが終わって帰ってきてから今までずっと
ゲームしてたんじゃないでしょうね?」
あはは…バレてら。
「明日から夏休みだからってやり過ぎないようにしなさいよ。」
はーい…。適度にしまーす…。
「ごちそうさまー!」と言い席を立ちお風呂場へ向かった。
私の兄は今総合病院で研修医をしている。
眼科医になるのが夢らしい。
仕事が忙しくて同じ家に住んでるのにあまり会えない。
お風呂に入りながら兄と遊んでた時のことを思い出していた。
子どもの頃はよく兄とゲームをして遊んでいた。
兄がクリアしたゲームを貸してもらったり、対戦したり。すごく楽しかった。
その影響で私はずっとゲームが好きだし、
男の子向けジャンルのものもたくさん知っていた。
だから小学生の頃は放課後クラスの男子と遊ぶことが多かった。
ゲームができるやつってことで男子たちが
私のことを仲間だと思ってくれていたようでよくゲームに誘ってくれたりした。
「藤岡さん、〇〇くんの事が好きなの?」とか、
私と遊んでた男子の事が好きな女子によく勘違いされて聞かれたり。
私はただ話が合うから一緒に遊んでいただけだったんだけど、
自分の好きな人が他の女子といたらそりゃ気になるよねー…。
もちろん気が合う女子もいて、その子たちは二次元アイドルが好きだった。
RPGでかっこいいキャラが好きな私は、その子達に
「かっこいいキャラが好きなら二次元アイドルも良いよ!!」と勧められ、
二次元アイドルも好きになったのだった!
その女の子たちとは今も交流があり、
一緒にイベントへ行ったりランチをしたりする。最高の友だち!
ゲームをやってる時、男女の壁など感じなかった。
それがたまらなく嬉しかった。
「強っ!!お前すげーな!!」
「よっしゃー!!勝ったーー!!アドバイスサンキュー藤岡!!」
「まじで!?すげー!!ここのボス超強ぇのに!!藤岡、攻略うますぎ」
「また藤岡が1位かよー!もう一回!!もっかいやろーぜ!!」
今でもゲームが楽しめているのは、兄と男子たちのおかげである。
(仲間に入れてくれてありがとう)と何度も心の中で言っていた。
当時の私はそこが居場所だった。
はぁ、なんか色々思い出してきちゃったな。
もちろんいい思い出の方が多いけど。
「なんで男子とゲームしてるの?」
「〇〇くんと一緒に居たいだけじゃないの?」
「〇〇くんと一緒に遊ばないで!!」
あまり仲良くない女の子から言われた言葉の記憶はあまり良いものではない。
ゲームをやらない人にゲームの楽しさを伝えるのは難しい。
私がそんなことを言われているのを知ってか知らずか、
男子たちは「放課後オレんちでゲームやろうぜ!!
藤岡も来いよ!!お前ゲーム得意だろ?」と誘ってくれるのであった。
中学生、高校生の時も男子とゲームの話をすることがあったが
小学生の頃よりも周りの女子の反応を気にするようになった。
「藤岡さんってよく男子と遊ぶらしいよ」
「男子にちやほやされるの好きなんじゃない?」
「藤岡さんがかわいいからって男子ちょろすぎー」
私に聞こえるように言われたことはなかったが、
きつめの女子たちが言ってたよ、と仲の良い友達が教えてくれた。
そんなことがあって中学、高校は男子から距離を置くようになったが
ゲームをやめることはなかった。
大学へ行ってからは陰口のようなことはなくなり
今度は逆に女子たちが積極的に男子に話しかける姿をよく見るようになった。
みんなカレシを作ろうと必死である。
合コンやマッチングアプリを使う子もいた。
だから私もまた気軽に男子とも話せるようになったのだが……。
恋人が欲しいのは男子も同じで、強引に誘ったり言い寄ってくる人が増えた。
「藤岡さんってかわいいよね、カレシいんの?俺とかどう?」
「レイトショー行かない?2人で。」
「俺、藤岡さんのこといいなって思ってるんだけど…俺のことどう思ってる…?」
試しに付き合うのもいいんだろうけど、私は好きになった人と付き合いたいなと思っていて
今どき固いなって言われるけど、その気がないのに付き合うのは相手に失礼な気もして…。
「まだ友だちのままで居たいな」と言って、断っている。
何人かで仲間うちで遊びに行くと帰り際無理やり2人きりにさせられることもあったりする。
さっきカラオケの誘いを断ったのはそれが嫌だったのもある。
それにとーーてもゲームがやりたかったし。
前までやっていたオンラインゲームで居場所がなくなった時は
虚無感に襲われたがこの「ワンダーグラウンドオンライン」が
私の新しい居場所になればいいなと思う。
いや、してみせる!!
さっきみんなに必要とされてすごい嬉しかった。
もっとみんなの役に立ちたいと思った。
早くあの世界に戻りたい!!
お風呂から上がり急いでドライヤーで髪を乾かし再びパソコンの前に座った。
そしてヘッドセットとスマートコンタクトレンズ、リングをつけた。
「ダイブ!!」
視界がゲーム画面に変わった。
私はこのゲームを極め、最強の支援を目指します!!
次回、気になる人が出てきます。




