βテスト終了!そして…。
何故か、記念撮影のために宿屋に行かないかと提案するシャル。
何かやりたいようで…?
βテスト編ラストの話です!
ルリ「宿屋?ここじゃなくて?」
シャル「えぇ。」
シャルくんのことだから、何か考えがあるんだろうなとみんな思い、
私たちはバルドにある宿屋へ向かった。
ロビーには大きなシャンデリアがあり、
大きなゴージャスなソファがいくつも置いてあった。
待ち合わせとかに使えそう。
上品で、気品溢れる宿屋って感じ。
もうホテルって言った方が合う。
でも「ホテル行こう?」って言うと
いやらしい感じになっちゃうことありそうだもんね…。
だから、あくまで施設名は「宿屋」なんだと思う。
宿屋のNPCに話しかけ、宿代1人500リルを払いルームキーを受け取った。
確かロゼさんと宿屋に行った時、シングル料金は1人2500リルだったよね?
パーティーで利用するとだいぶ安いね…!
私たちはルームキーを使って、部屋に入った。
累「へー。ダジルの宿屋は癒し空間って感じだったが、
バルドの宿屋はシックで、オシャレな部屋だな」
ルリ「だね!こういう雰囲気の部屋、すごく好き!」
累「ブラックナイトマーケットがある街だから、
宿屋の雰囲気も合わせているんだろうな」
部屋は、中世を連想させるインテリアや家具が置いてあり、
クラシカルでガーリーな部屋だった。
めっちゃ私好み!なんだか、中世の貴族になった気分…!!
シャル「気に入りました?」
ルリ「うん!すっごく!!」
シャル「それならよかった」
ルリ「シャルくん、ここの宿屋使ったことあったの?」
シャル「いいえ、この街を散策してる時に宿屋のロビーまで入ったのですが、
とてもオシャレな宿屋だったので、利用してみたかったんです」
レオくんと連くんも、部屋の雰囲気が気に入ったみたいで、
辺りを見回していた。
連「ここ、何回か利用すると割引されるって」
連くんはキャビネットの上に置かれた紙を見て言った。
レオ「まじで!!だったら、今度から泊まる時はここにしようぜ!」
ルリ「そうだね!他の街の宿屋も気になるけど、
今はバルドがたまり場だし、この街が拠点っぽいもんね」
累「で?どうやってスクショ撮るんだ?」
累さんはシャルくんの方を向いて聞いた。
シャル「そうですね。ではルリ、こちらへ」
シャルくんにエスコートされ、私は3人掛けのソファの右端に座った。
ダークブラウン色のアンティーク調のソファでおしゃれ!!
これで記念撮影をしたら、めっちゃ映えそう…!!
シャルくんってスマートにこういうことやるの
すごく紳士だなって思うけど、
一応、男装しているからエスコートを受けていいのか迷う。
でも拒否するのもちょっと気が引ける。
私が座ると、シャルくんが隣に座った。
シャル「さ、みなさん。
オレの隣と、あと2人はソファの後ろに立ってください。」
レオ「え?ルリはそこなのか!?」
累「シャルお前さ…何、さも当然のようにルリの隣陣取ってんだ…?」
シャル「累さんがそんなこと言うなんて思っていませんでした。」
累「…!!別に…。俺はただ、ルリはリーダーなんだから
真ん中に座らせるべきだって思っただけだ!!」
連「ルリは真ん中の方がいい」
シャル「はぁ…わかりました。ではルリ、オレと場所を変わりましょう」
ルリ「う、うん…!」
累「あくまでルリの隣は譲る気ないわけね」
連「じゃあ、俺もソファ」
すかさず連くんが私の左側に座った。さすが連くん、素早い…!
レオ「あ!!連!!ずりぃぞ」
連「早い者勝ち」
累「はいはい、それでいいよ。
レオ、俺たちパワーコンビはソファの後ろで肩でも組もうぜ?」
レオ「お!ルイルイ、それいいね!!」
こうして配置が決まり、記念撮影することに。
累「いくぞー、3、2、1」
私はTPSにしてスクショを撮ろうと思い、視点を切り替えた。
累さんとレオくんは肩を組んでピースをしていた。
一方、連くんとシャルくんは私に寄りそうようにくっついてきた…!
シャル「うーん、ルリ、表情が固いですよ?撮り直しです」
連「緊張してんの?」
連くんは、ちょっといたずら顔で言った…!
ルリ「だって…だって…!!」
2人が近いからだってば…!!
連くんってこんな表情もするんだ…!まさか確信犯!?
シャル「累さん、もう一度カウントお願いします」
累「あいよ、3、2、1…」
すると今度はレオくんと累さんが、
肩を組むのをやめて2人とも私の肩に手を乗せてきた!?
そしてシャルくんと連くんはさっきみたいに私に体を近づけたまま、
私の手の上に、2人の手を添えた。
ルリ「ちょ…ちょっと待ってみんな!!近いってば!!」
たまらず私はソファから立ち上がった。
累「おー。ルリ、顔真っ赤じゃねぇか」
スクショを確認したらしい累さんが、そう言った。
シャル「これはこれでいいですね。かわいい」
シャルくん!?赤面してるかわいさなんて記念撮影にいる!?
笑顔の記念撮影がしたいんですけど!?
結局、みんなは顔を赤らめた私のスクショが気に入ったらしく、
もう撮り直しをせず、宿屋を出た。
みんないい顔だったのに、私だけ恥ずかしいスクショじゃん!!
バルドの街の中心部には時計塔がある。
その時計はもうすぐ12時になろうとしていた。
12時を過ぎたら、ゲームから強制ログアウトされ、
明日から10日間、正式サービス開始のための
長期メンテナンスに入るため、ゲームにログインできなくなる。
時計塔の周りには、βテストの最後をここで迎えようとしている
プレイヤーがたくさんいた。
きっと王都オルセリアはもっとすごい人だろう。
ルリ「もうすぐ、βテスト終わっちゃうね…。なんだか寂しいな」
レオ「だな。」
ルリ「しばらくゲームができないこともだし、みんなとも会えないし…」
シャル「確かに、次にログインした時はもうβテストではないですし、
少し間会えないのは寂しいですが、トークトークがあるじゃないですか。
そこでチャットをしていれば、繋がっていられます」
累「だな!サービス開始したら、したいこととか話そうぜ!」
連「またここで会おう」
レオ「サービス開始したらもっとたくさん冒険行こうぜ!!」
みんなの言葉を見て私は目が潤んだ。
私はこのゲームが好き。
このパーティーが好き。
みんなのことが大好き…。
残り1分…。
累「んじゃ、また10日後にな!」
レオ「すぐだって、すぐ!」
連「またね」
シャル「ルリ、またここで会いましょう。必ず」
ルリ「うん…!!みんなとβテストできてすごく楽しかった!!
ありがとう!!またここで会おうね!!」
みんなは私に向かって手を振り、スッと消えていった。
そして私の視界が暗くなり、画面が切り替わると、目には自室が映し出された。
目からスーっと一粒の涙が落ちた。
この涙は寂しいからこぼれたんじゃない。
うれし涙。
このゲームを始めてよかった…。
必要としてくれてありがとう。
私とパーティーを組んでくれてありがとう。
みんな、またワンダーグラウンドオンラインの世界で会おうね。
ここで、βテスト編終了です!
次回から正式サービスが開始し「リリース編」となります!
更新は11月3日(火)を予定しています!
気になるキャラはいますか??
コメントで教えていただけると嬉しいです!
ここまでルリたちの冒険を読んでくださってありがとうございました!
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引き続き、リリース編もよろしくお願いします。




