ステージ5-7 …お前ってもしかして… ★挿し絵あり
累はルリに近づき…?
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https://x.com/nazuna2255/status/2115731113217773882
累さんは私に近づくと、真剣なまなざしのまま、そっと私の頬に手を当てた。
ルリ「る、累さん!?」
累「お前のことは、俺が守る…」
ルリ「う、うん…ありが…とう…」
なんだか累さんの目を見ていられなくなり、
視線を逸らしながら返事をした。
だって、いつもの累さんじゃないみたいなんだもん。
こうして私と累さんはそれぞれ籠に乗せられ、
村人たちによって運ばれ、生贄を捧げる場所まで移動した。
生贄を捧げる場所は、村から見える丘の上にあった。
そこには祭壇が用意されていて、
生贄はそこに座って魔物が来るのを待つみたい。
私と累さんを丘に残し、村人たちは帰っていった。
ここでいいんだよね…?
いつ魔物が現れてもいいように、シャインとシールドをかけた。
そして私は祭壇に座った。
累さんは祭壇の後ろにある大きな岩の影に隠れていた。
そしてすぐ、ゴオオオオという強風が吹いた。
空を見ると、天狗の様な魔物が私の真上に現れた!!
大きな翼に、大きくて長い鼻、頭には四角い小さな帽子をつけていて、
足には下駄を履いていて、手には大きな楓型のうちわを持っていた。
「ほぉ…今まで一番美味そうな生贄だ…」
累「鑑定…テングラー。HP???。獲得経験値???弱点なし」
累さんが小声で鑑定を使ったが、情報が少ない…。
テングラーの上にHPゲージが表示され、赤い結界に包まれた。
「では、いただくとするか」
テングラーは私の元まで降りてくると、大きなうちわで風を起こした。
ルリ「うわ…!!」
すると祭壇にあったお供え物や、
お供え物が置いてあった机が強風によって空高く舞い上がり、
私に向かって落ちてきた…!!
思わず目を瞑ってしまったけど、
シールドで弾いた感じも、ダメージを受けた感じがしなかった。
「なんだお前は…!!」
見ると、累さんが私に覆いかぶさり、
落下してきた机から守ってくれていた…!!
ルリ「累さん!!」
累「いってぇー…シールドがなかったらやばかったわ。
ルリ大丈夫か…?」
パーティーウィンドウに表示されている
累さんのHPが4分の1ほど減っていた。
レベル5のシールドを張っていても、
累さんがダメージを受けたってことは、
物質落下で受けるダメージは結構大きそう。
私の見立てだと、累さんは力多めのバランス型だから
防御が低い感じはしないし…。
きっと、高さとダメージ量は比例していて、
高いところから落ちてきた物ほど、
当たるとダメージが増えるんだと思う。
ルリ「私は大丈夫だよ!庇ってくれてありがとう...!」
私は急いで累さんにヒールをかけ、シールドを張り直した。
累「さんきゅーな、ルリ!」
「邪魔をするな。婚儀の最中だ」
テングラーは累さんを睨みつけた。
累さんはテングラーの方に向き直り、こう言った。
累「知ってるか?略奪婚ってのがあるんだよ!!」
りゃ…略奪婚…!?
そう言うと累さんはテングラーに向かってハンマーを振りかざした。
私はすかさず累さんにダブルをかけた!!
ルリ「ダブル!!」
累「ギガクラッシュ!!!!!!」
「うぐ…!!!ぐああああああ」
累さんの攻撃は見事テングラーに命中し、
テングラーはシュン!!と音を立てて消えていった。
ルリ「やったー!!累さんすごい!!」
累「ふぅ…。案外あっさり倒せたな。
HPがわからなかったから、
今覚えている技の中で一番ダメージ量が多いので攻撃したが、
イベント用とかでHPが低めだったのか?」
ルリ「そうかもしれないね。」
もし宝箱の中に吸い込まれたのが聖職者だけだったら、
攻撃手段はアンデッドを倒すスキルしか覚えないので、
その辺りに落ちてる木の枝とか石を投げて攻撃するしかないから、
設定されていたHPが低めだった可能性は大いにあると思う。
もしくは、ニーナが持っていた水晶玉や、
累さんがシュリマの洞穴でキノコに向かって投げていた爆弾とかを
ブラックナイトマーケットで買っておけばいいけど、
持っているとは限らないもんね。
現に私、今飛び道具持ってないし…。
ルリ「累さん、ありがとう…。守ってくれて」
累「言ったろ、守るって。…ただ、有言実行しただけだ」
累さんは照れくさそうにそっぽを向いた。
そして私たちは村に戻り、元の服に着替えて、
村長に魔物討伐の報告をした。
報酬に200,000リル(20万リル)をもらったよ!!
やった!!今回、リルいっぱい稼げたね!
ルリ「あ!そうそう!累さんのドレス姿、みんな見たいかな?
って思ってスクショ撮っておいたよ!」
累「見たくねぇーだろあんなもん…。」
その後、累さんは意外な言葉を言った。
累「…俺も、お前のやつ撮った」
ルリ「え!?なんで!?まさか、みんなに見せないよね…?」
結構露出が多いドレスだったから恥ずかしい…。
累「嫌だったら、俺のも見せるなよ」
ルリ「わ…わかったよ…」
累「見せねぇよ。ってか見せたくねぇし…」
今「見せたくない」って言ってた…?
その後すぐ「…はぁー、眠っ…」って累さんが呟いたので、
文字の表示が消えてしまった。
累さんが私のドレス姿をみんなに見せないなら
私も累さんのドレス姿のスクショはみんなに見せずに
保存だけしておきます…!
累「なぁ…ルリ。…お前ってもしかして…」
ルリ「ん?」
累さんが私に何か聞こうとした時…
ー大きな宝箱イベント「村を救え」
テングラーの討伐、ミッションクリア。
転送しますー
とアナウンスが入り、私たちは転送された。
シャル「ルリ!!累さん!!無事でよかった…」
レオ「おかえり!!もどって来られてよかったぜ!!」
連「おかえり」
ルリ「うん!テングラーって魔物を倒して、20万リルをもらったよ!
経験値は入らなかったけどね…!ね?累さん」
累「あ、ああ…」
ルリ「そういえば、さっき転送する前、何か聞きたいことあった?」
累「いや、何でもない…」
ルリ「...それならいいんだけど...」
シャル「先ほど、ルリたちが大宝箱の中に入っている間、
ミッションの確認をしたんですが、
どうやら大宝箱用のイベントだったみたいですね。
確認もせず、先走ってトークトークで連絡してしまって
すみませんでした。」
ルリ「そんな!謝らないで!心配してくれてありがとうシャルくん!」
私がそう返事をすると、シャルくんは笑顔を見せた。
レオ「んじゃ、ルイルイとルリも戻ってきたし、進もうぜ!」
私たちは再び累さんを先頭に進んだ。
また宝箱を見つけ、累さんがサーチをして今度はルビーを3個手に入れた!
こうして私たちは合計400,000リル(40万リル)とルビーを入手して
ダンジョンを後にした。
いつものように、シャルくんのワープで商いの街バルドに戻り、
たまり場で精算をして今日は解散となった。
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それからまた次の日から平地でレベル上げをした。
レベル30以上になったし、推奨レベル30からの
ダジルの大ピラミッドのツタンカーメン『求婚編』に挑戦できなくはないけど…
まだ魅了の対策ができてないうちは行かない方がいい、というのが
私たちみんなの総意だった。
ここへ行くのは正式サービスが開始されてからになりそう。
前にも話したけど、
今いるフィールドで得られる経験値が少ないと感じると、
隣のフィールドに進んだりしてたんだけど、
どんどん敵の方も強くなってくるし、
毒や、麻痺という状態異常をかけてくる敵が増えてきた。
キュア、リセット、リカバリーを覚えてよかったって思う。
そしてフィールドでレベル上げをしたり、
みんな疲れている日は、
たまり場でおしゃべりをしたりして過ごしていたら…
ついに…
メンテナンス前日を迎えた。
ワンダーグラウンドオンラインは明日から10日間、
正式リリースに向け長期メンテナンスを行う。
私たちのレベルは36になった。
今日が終わると、リリース開始までしばらくみんなと会えない。
今日は何をしよう?
みんなたまり場に集まっていた。
ルリ「明日からしばらくログインできないねー」
レオ「だなー。やりたくてうずうずしそうだわ」
ルリ「だよね…。ログインできないのに、ゲーム立ち上げちゃいそう」
連「今日は何する?」
累「そうだなー…どっか行ってもいいが…」
シャル「βテスト最終日ですし、思い出に記念撮影しませんか?」
ルリ「いいね!!撮ろうよ!!」
そういえば、まだみんなでスクショを撮ったことがなかった!!
βテスターズの集合写真撮りたい!
レオ「いいじゃん!撮ろうぜ!」
シャル「では、宿屋へ行きましょう」
累とルリの話、いかがでしたか!
累は何を聞こうとしていたのでしょう…?
そして次回でβテスト編終了です!!
今回の挿絵です!⇩
https://x.com/nazuna2255/status/2115731113217773882




