ステージ5-4 君はなんて可憐なんだ…。
今度はレオが大変なことに…!?
料理も、衣装作成もすっごく楽しみだったし、
効果が「未実装」のツタンカーメンのブロマイドも
すごく気になっていたから嬉しい!!
アバターの重さについての説明も「調整中」だったし。
それとシャルくんがなった「狂乱」の状態異常のことも気になる。
βテスト期間の短縮は、賛否両論あると思うけど、
私は素直に嬉しい!!早くやりたい!!と大興奮だった!!
その日の夜はたまり場でパーティーメンバーと
その話題で盛り上がったのは言うまでもないよね!
レオ「本作買う?俺たちはβテスターだから…確か1万くらいだよな?」
連「うん。買う。」
レオ「お!俺も俺も!!みんなは??」
ルリ「もちろん私も!!」
累「俺も買うよ。まだ続けてたいし」
シャル「オレもです。」
よかったー!みんな続けるんだ!!
ルリ「2人ともテスト勉強できた?」
連「……まぁ。」
レオ「ぼちぼち…?」
大丈夫かな??
累「それにしても、3人とも学生だったんだな。
大学楽しいだろ?俺も戻りたいわ…もう4年も前だわ」
シャル「ですよね。オレも、もう2年前に卒業しちゃったので…
長い夏休みがあった頃に戻りたいです」
累「だよなー。シャルは会社員?」
シャル「えぇ。そうです」
レオ「ルイルイは?」
累「俺はもともと会社員だったけど、
今は親父とじいちゃんと家業一緒にやってて、自営。あと株やってる」
レオ「へー!株かーすげぇ!!」
ルリ「そういえば、みんなでリアルのこと話すの初めてだね」
こうやってリアルのことを話せるのも、
仲良くなったってことだよね!嬉しいなー!
累「さて、今日はどこ行く?」
ルリ「シュリマの洞穴へ行きたいな!この前は地下1Fまでだったけど
レベルが上がったし、先に進めると思うんだ!」
レオ「よし、行こうぜ!!」
私たちはシャルくんのワープで王都「オルセリア」へ飛び、
シュリマの洞穴へ向かった。
ーパーティーリーダー『ルリ』を確認しました。
パーティーメンバー数、5人。
「シュリマの洞穴 地下2F。ミッションレベル2。
カニキングの討伐(推奨レベル20~)」
「シュリマの洞穴 地下3F。ミッションレベル3。
おばけキノコの討伐(推奨レベル30~)」
どちらへ入りますか?ー
選べるようになってる!!
初めてシュリマの洞穴へ行ったときは
地下1Fしか選べなかったのに!
パーティーリーダーのレベルが推奨レベルに達していれば
選べるようになるみたい!!
ルリ「地下2Fか地下3Fか選べるようになったよ!
2Fがカニキングの討伐で、
3Fがおばけキノコの討伐だって!」
レオ「おお!!レベル上げしてよかったな!!」
累「まぁ、でも地下2Fから攻略するか」
みんなも同意見だったので、地下2Fから入ってみることにした!
地下2Fにはところどころに水溜まりがあり、
ピンク色のスライムがいたり、
地下1Fにいたコウモリの色違いが飛び交っていた。
でも、レベルが十分上がっていたので
地下2Fに出現する敵も、ボスのカニキングも苦戦せず倒すことができた!
私たちは経験値15,000と、
ドロップアイテム「大きなカニの爪」と「大きなカニの脚」を手に入れた!
カニキングを倒すと、下りの階段が出現した。
先へ進むために階段を下りようとしたら、
討伐ミッションが表示された。
ー続いて「シュリマの洞穴 地下3F。ミッションレベル3。
おばけキノコの討伐(推奨レベル30~)」を行いますか?―
ルリ「はい!」
私たちはミッションを受け、地下3Fへ向かったんだけど、
ここのボスとの戦いがちょっと大変だった…。
地下3Fはキノコやコケがたくさん生えて、
いろんな形の歩くキノコのモンスターが出現した。
なんか…かわいいかも…?
倒す度「胞子が入った瓶」というアイテムをドロップしたので、
累さんのトランクには胞子が入った瓶がいっぱい!
さぁ、地下3Fのボスの部屋に着いた…!!
連「青いキノコ…」
地下3Fのボスは「おばけキノコ」。
大きさは、ツボプラントよりやや小さいくらいかな?
累「鑑定!!おばけキノコ。HP100,000。獲得経験値20,000。
弱点炎。HP結構多いな…」
ルリ「シャイン!シールド!フロート!! そうだね…がんばろう!!」
レオ「大丈夫だって!!シャル、武器を炎属性にしてくれ!」
シャル「わかりました!」
いつものようにシャルくんがみんなの武器に属性を付与すると、
真っ先にレオくんがおばけキノコへ向かって駆けだした。
おおーやる気満々…!っと…ここまではよかった…。
レオくんがおばけキノコに接近した瞬間、
「バフッ!!」と音がして
レオくんが大量の胞子に包まれてしまった…!!
ルリ「レオくん!!」
シャル「ウィンド!!大丈夫ですか?レオくん!!」
シャルくんが風魔法で胞子を吹き飛ばすと、
レオくんの姿を確認することができた!
よかった…無事みたい。
…ううん、無事じゃなかった…。
レオくんは私のところまで全速力で走ってきたかと思うと
私の手をガシッ!!と掴んだ。
ルリ「へ!?レオくん??」
シャル「ちょっと、レオくん何を!!」
シャルくんが私とレオくんを引き離そうとしたけれど、
全く引き離せない…!?
レオ「君はなんて可憐なんだ…。
名前を…名前を教えてくれないか…?」
ルリ「レオくん!?ど、ど、どうしたの!?」
連「は??? レオ、ついに頭イカれた?」
累「れんれん、それはひどい。おい、レオ!どうしたんだ?」
累さんも、私とレオくんを引き離そうとしてくれたけど…
レオ「邪魔をしないでくれ。僕は今この人と話をしているんだ」
連「……やっぱ頭おかしくなったっぽい」
レオ「君を見た時、僕は雷に撃たれたような衝撃を受けたんだ…」
はい!?レオくん!?
連「っぶ!!」
累「うわ…まじで言うやつ初めて見た…」
連くんが堪えきれずに吹き出していた。
もっと心配してあげてー!!
レオ「君のその美しい瞳に吸い込まれそうだ…いや、吸い込んでくれ…」
累「吸い込んでやれよルリ、掃除機で」
レオ「僕と君が出会えたこの素晴らしい日の記念に…」
そう言うとレオくんは私の手を取り、口元に運ぼうとした…!?
ルリ「えっ!?ま、待って!!レオくん!!」
これにはみんなもレオくんの行動を見て、驚いた表情をしていた。
すると…
シャル「アイス!!」
―キーーンッ!!
ダジルのピラミッドで私を凍らせた時と同じ音が鳴り、
レオくんが氷漬けになっていた。
私の手を取って、キスしようとしてる格好のままで凍っている…。
シャル「させませんよ…」
するとピコン!!と通知音が鳴った。
画面を切り替えてトークトークを見ると…
―――「トークトーク画面」――――――
『βテスターズ』
レオ:ルリごめん!!なんか勝手にしゃべってるし、操作ができない!!
ルリ:だよね!!そうじゃないかって思ってた!
レオ:混乱らしい
ルリ:待ってて、今治すね
レオ:よろしく!!
―――――――――――
累「おおーシャル、ナイス。
さすがにレオがルリの手にキスするところなんて見せられたら
ちょっと今後、レオとの付き合い方を考え直すところだったわ」
シャル「魅了と同じで、混乱もアバターが勝手に動き、
プレイヤーが操作できなくなり、
敵か味方かわからない状態になるので、
アバターに魔法をかけることができるみたいです。
アイスじゃなくて、ブリザードでもよかったですが。」
なんか、シャルくん物騒なこと言ってない・・・?
連「レオの頭の上にキノコが乗ってる」
累「おー。ほんとだ。
ってか…頭にキノコが乗った状態であんな行動してたのか。
恥ずかしすぎる」
ー説明解説ー
※混乱 かかると普段と違う行動や発言をしてしまう。
混乱にかかったアバターは、アイテムの使用や操作ができなくなる。
ゲーム内で発言はできるが、
言った言葉とは違う言葉に変換されてしまう。
頭の上には混乱をかけたモンスターの特徴が付く。
聖職者のスキル「リセット」
もしくは宿屋でシャワーを浴びると混乱は解除される。
混乱って他のゲームだと、敵か味方か判断ができなくなって、
自分や仲間を攻撃しちゃったりするけど、
このゲームの混乱は、普段の自分がわからなくなってしまう状態なんだ。
凍結は聖職者のスキル「リカバリー」でも解除できるけど、
リカバリーは敵から受けた状態異常を治すためのスキルなので
仲間に状態異常にされた場合は、かけた本人が解く仕組みみたい。
凍ったままだとレオくんにリセットをかけられないので、
シャルくんのファイヤーボールで溶かしてもらった。
何故かフレイムバーンで溶かそうとしたので、止めました…。
シャル「ファイヤーボール!!」
ルリ「リセット!!」
レオ「ルリ、さんきゅー…。そしてごめん」
ルリ「大丈夫、大丈夫!!
びっくりしたけど、いつものレオくんじゃないってわかってたし!
私も魅了にかかったことあるからお互い様だよ!」
シャル「さぁ、レオくん。正気に戻ったのならしっかり戦ってください」
シャルくんがレオくんと私の間に入ってきた。
レオ「あ、ああ!!シャルもありがとな」
「いえ。」とシャルくんは短く返事をした。
それから私はみんなに支援スキルとダブルをかけ、
反撃を開始した!!
近づくとまた胞子を噴き出すかもしれないから、
シャルくんの魔法「フレイムバーン」で、
おばけキノコが炎に焼かれてる隙に攻撃をする作戦!!
累「ほらよ!!」
ードォーーーン!!!
という爆発音が鳴り響いた。
累さんは飛び道具「爆弾」をおばけキノコに投げ、
距離を取りながら戦っていた。
ブラックナイトマーケットで買ったんだって!
連「ツインフラッシュ!!」
レオ「ブレイブソード!!」
そして最後は連くんとレオくんの必殺技によって、
おばけキノコを倒したのだった!!
ドロップ品は「おいしいキノコ3個」。
本作リリース後にできる「料理」の材料だった!やったね!
ーキラキラッ!!
やった!!レベルが上がった!!これでレベル33だね!!
ルリ「おめでとー!」
累「おめっとー」
みんなで「おめでとう」と言い合った!
累「でもなんでレオは真っ先にルリに向かって走ったんだ??」
レオ「混乱にかかって最初に目に入ったのがルリだったんだ」
累「なんだそれ…生まれたてのヒヨコかよ」
連「スクショしておけばよかった」
レオ「おい!!!」
その後バルドへ戻り、たまり場が空いていたので、
そこで精算をし、その日はみんな一緒にログアウトした。
「イグジッド!」
ふぅー…今日も楽しかったー!
レオくんが大変なことになっちゃったけど…。
それにしてもこのゲームの状態異常、かなり厄介だよね。
まだ寝るには早いし、テスト勉強をしてから寝ようかな。
私はノートを広げ、昼間やったテスト勉強の続きに取り掛かった。
そしてふと、あることを思い出す。
あ、そういえば明日って確か…。
レオがかかった状態異常「混乱」どうでしたか?
おもしろかった、と思ってもらえてたら嬉しいです!笑




