ステージ5-2 俺、ここで寝てた…?
ルリは女だとバレずに過ごせるのか!?
この話の挿絵を描きました!
後書きにリンク先載せてます!(Xです)
肩にふわっと布がかかった。
シャル「すみません、寒そうだったので…。
ハンモックにかけてあったタオルケットですけど」
振り向くとシャルくんがいて、
私の肩にタオルケットをかけてくれたのだった。
ルリ「あ…ありがとう」
レオ「寒そう??アバターだろ??」
シャル「そう見えたので。」
レオ「なら、俺の方がよっぽど寒そうじゃね??」
累「上半身裸だしな」
連「暑苦しい」
レオ「なんだと!?!?」
シャルくんは私が脱いだ上着を累さんに渡してくれた。
シャル「累さん、お願いします。
レオくんが絞ると力を込めすぎて皺になりそうなので」
累「あいよ」
レオ「そんなことねぇーって!」
連「さっき買った俺のパーカーが…」
連くんが皺くちゃになった紺色のパーカーを見て
悲しそうに呟いた。
レオ「乾けば戻るって!!」
シャルくんは再び私の方に来ると
「ルリ、少し失礼しますね」と言い、
ダハニア遺跡の時のように、優しく私の髪に触れた…!?
シャル「ウィンドウォーム」
見るとシャルくんの手の中で、
風と火の魔法が混ざり合うようにくるくると回っていた!
シャル「合成魔法です。風と火で熱風を出すことができるみたいです。
威力は詠唱時間で調整できます。
属性によって相性が悪いものもありますが…。乾かしますね」
ーゴーーーッとドライヤーのような音が鳴り、
私の髪をなびかせた。
あ…髪を乾かすためだったんだね…!
ダハニア遺跡でのことを思い出して、ドキッとしてしまった…。
シャル「良さそうですね」
ルリ「ありがとう!!」
ウィンドウォームすごい!!
すぐに髪が乾いたよ!はやーい!!
シャル「いいえ、ルリの髪が濡れていると、
お風呂上がりかと勘違いしそうになるので」
ルリ「そっ、かな…?」
シャル「ええ。気を付けてください。自衛はしっかりと」
とシャルくんは笑顔で言ったけど、
なんか圧を感じたような…?
自衛…?気を付ける…?何から??敵??
それにしても…
さっきのシャルくんの気遣いは嬉しかったけど、
なんで私にタオルケットをかけてくれたんだろう…?
本当に、寒そうに見えたからなのかな…。
でもおかげで服が乾くまで、
壁の方を向いていなくても大丈夫そう。
私はタオルケットで体を包み、みんなの方へ向き直った。
でもまだみんな下着姿(レオくんは上半身裸)だから、
顔を上げると視界に入っちゃう…!!
極力床を見ていよう…
お願い、早く乾いて…!!
焚き火の上に紐が張ってあるので、
水気を絞った服をハンガーに通し、
紐にひっかけて服を乾かした。
累「これでよしっと」
ルリ「ありがとう、累さん」
私の服は累さんがハンガーに通して吊るしてくれたので
立たずに済んだ。
シャルくんは焚き火の上にかけてあるみんなの服にも
ウィンドウォームをかけてくれて、
焚き火と魔法によって服は思いのほか早く乾いた!
みんな乾いた服を着られて一安心…!
ちなみに、下の服には防御値はないので
脱いで乾かさなくて大丈夫。
よかった、本当に。
バレずに済んだよね…??
説明解説で「濡れる」と検索してみると…
※防具が濡れている場合
乾くまで防御力が下がる。
晴れているフィールドなら3時間で自然に乾く。
早く乾かしたい場合は、
水気を絞りウィンドウォームや焚き火を利用する。
焚き火を使うと、濡れ具合に応じて乾く時間が表示される。
でも合成魔法はなかなかMPを消費するみたい。
せっかくなので、ハンモックで休んでもらうことにした。
シャル「回復している間、明日の仕事の準備とか、
ちょっとリアルの用事を済ませてきてもいいです?」
シャルくんはハンモックにアバターを座らせて離席した。
私もちょっと休憩しようかな。
私はアバターを壁にもたれさせて、離席することにした。
20分後。
私が離席から戻ると...
連くんが私のすぐ隣に座って仮眠を取っていた。
わ…!連くんが近い…!!
なんでこんな近くに??
うつらうつらしていたので、とっさに支えてあげようとしたら…
私の肩に連くんの頭が!?
連くんとこんなに接近するなんて…き、緊張する…!!
連「ん…。」
ルリ「あ、連くん起きた?」
連「ごめん!!!」
連くんが慌てて立ち上がり、私から離れた。
焦る連くん、初めて見た…!
レオ「おー連、ちゃんと起きたか。そのまま朝まで寝落ちかと思ったぜ」
レオくんは小屋の外にいたらしく、
ちょうどドアから入ってきたところだった。
後ろには累さんもいた。2人で外で何をやってたんだろう??
連「俺、ここで寝てた…?」
レオ「あ?自分でルリの隣に移動したんだろ?
『ルリの横で寝る』とか言って」
連「は???」
レオ「覚えてないのか?」
連くんは「ありえない」みたいな顔をしていた。
レオ「バイトで疲れてたんじゃね?今日忙しかったんだろ?」
連「……だから飲みたくなって、ゲームする前まで飲んでた」
累「ははーん。それで酔いが回って限界きて、
意識がぶっとんだ感じだな。俺もよくやる。
レアなれんれん見られてラッキー」
連くんは気まずそうに手で頭をかいた。
ルリ「連くんバイトがんばったんだね、おつかれさま!」
連「驚かせてごめん」
ルリ「全然いいよ!!」
この前、ベランダで連くんがたくさん話してくれた時みたいに、
出会った時より連くんと仲良くなれてる気がする!
素直に嬉しい!
ルリ「レオくんと累さんは、外で何やってたの?」
累「ふふん、聞いて驚け!!俺たちで…」
レオ「川に橋を架けてきた!!力作だぜ!!」
累さんとレオくんは肩を組みながらそう言った。
橋??橋を架けたって??
シャル「戻りました。」
ルリ「あ!シャルくんおかえりー。回復どう?」
シャル「もう大丈夫です。何の話をしていたんですか?」
連「累とレオが橋を架けたらしい」
シャル「橋…?」
山小屋の外に出て川を見てみたら、川に大きな丸太が架けてあった。
ルリ「え!!もしかして、これを2人でやったの!?」
レオ「すげーだろ??」
累「山小屋の前に斧が置いてあってさ、これで木を切り倒して
川にかければ、向こう岸に渡れるって思ったんよ」
レオ「で、試しに斧で木を切ってみたら切り倒せてさ!!」
累「俺とレオで運んだってわけよ!!」
レオくんと累さんは両手を腰に当てて、
「どーよ!!」というポーズをした。
試しに私も斧を持って木を切ってみようとしたけど、全然切れない。
ルリ「もしかして…
2人とも力のステータスが高いから、木を切り倒せたのかも!!」
レオ「やっぱり?そう思うか??」
累「俺もそうじゃねーかと、切りながら思ってた」
そっかー!
力のステータスを上げると、力作業ができるようになるんだ!!
シャル「確かにすごいですね。ですが…
川を渡るなら、ルリのアクアウォークで渡れますけど?」
累、レオ「あ……」
シャルくんの発言に2人はショックを受けていた…。
連くんも「確かに」と追い打ちをかけた。
ルリ「せ、せっかくだし!!
丸太の橋を渡って向こう岸まで行こうよ!ね??」
2人が頑張って作ってくれた橋だもん、渡らないと…!!
私たちは丸太の橋を渡り、向こう岸へ。
渡り終えると、橋は消え、丸太は木に戻った。
架けっぱなしじゃなく、橋をかけたパーティーが全員渡りきると元に戻るみたい。
川の向こう岸はどんな敵がいるのかな…?
森の中を探索することにした。
急に敵にエンカウントしても対応できるように、
シャインやシールドをかけていたんだけど…
ーシュルルルルル
ん…?何か音が…???
ルリ「うわ…!!!」
急に体が地面から離れ、宙高く持ち上がった!?
ルリの身に、何が起こった??
連くんとのシーンの挿し絵を描きました!
よかったら見に来てください!⬇
https://x.com/nazuna2255/status/2112469118788235577




