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ステージ5-1  びしょ濡れですけど…

みんな濡れちゃうお話です。

今度ロゼさんに会ったら聞いてみたいけど…

それもまだ答えられないことかもしれないし、

そもそも…。

どうやって腰に手を回したんですか?なんて聞きにくい…!!


考えてても仕方ない。ご飯だ!ご飯を食べよう!!

私はEnterキーを押して画面を切り替え、トークトークを開いた。


―――「トークトーク画面」――――――

『βテスターズ』


ルリ:たまり場維持して離席します!20時頃戻りますー!

連:りょ

累:あいよー。維持あんがと

レオ:おー!俺もそんくらいに入るわ

シャル:わかりました!

―――――――――――――――――


調べてもわからないなら仕方ない!

いつものみんなと冒険だ!!

私はご飯とお風呂を済ませるため離席した。


ー20時ー

再びワンダーグラウンドオンラインの世界へ。

ゲーム画面を見ると、もうみんな入っていた!


ルリ「こんばんはー!」

連「こん」

累「よ!今日は何する?」

シャル「こんばんは!たまり場の維持、ありがとうございました」

レオ「どこ行こうかー?」


私はみんなが来たら、やりたいことがあったんだ…!

それは…


ルリ「今日から10日間、レベル上げをするために

   フィールドで経験値稼ぎしない?目標!30レベル!!」

レオ「お!いいじゃん!!」

シャル「いいですね!」

累「ダンジョンじゃなくて、平地(フィールド)で

  敵がたくさん出るところとかに行くわけね」

連「いいよ。早くレベル上げたいし」

よかったー!みんな賛成してくれた!!


今まで行ったダンジョンの先へ進むためには

推奨レベルを満たしている方がいいし、

もっとレベルを上げてスキルをたくさん覚えたいし!!

ダンジョンでボスを倒して経験値を稼ぐのもいいんだけど、

フィールドに沸く敵と戦い続けた方が

効率よく経験値が入ると思うんだよね。

それに、ロゼさんから鉱石の街シルビアのことを聞いて、

船や飛行船で行けない街がまだまだあるんじゃないかと思って。

レベルが上がれば冒険できる場所が増えるもんね!


レオ「そうそう。ルリを待ってる間、みんなで買い物に行ってきたんだ」

累「4人とも武器と防具新調したぞー」

レオ「あの60万リルのおかげだな!」

おお!これは戦うのが楽しみだね!!


というわけで私たちは今日から10日間、レベル上げに専念することにした!


まずは商いの都バルドから西のフィールドへ出た。

スライムはもちろん、大きなモグラや、鳥型のモンスターがたくさんいた。


シャルくんの魔法、連くんとレオくんの剣技、

そして累さんのハンマー攻撃でどんどん敵を倒していく。

私はシャイン、シールド、フロート、ダブル、ヒールを使って、

みんなをサポートした。


経験値稼ぎを始めて2時間が経つと…。

レオ「さっきまでレベル12だったのに、もう17まで上がったぜ!」

シャル「これは1週間かからずに、

    レベル30まで行けるかもしれないですね!!」

累「フィールドの敵と戦い続けるの、

  話しながらだから全然苦じゃないな!」

連「湧きも丁度いい」

みんな楽しそう!!提案してよかったー!!


まだレベルが10代だし、上がりやすいのもあると思うけど、

今日だけでレベルが17まで上がったのは嬉しい!

それから毎日みんなの都合が良い時間に集合し、

レベル上げを頑張った!!

その日のうちにドロップ品の精算もやったよ。

石化耐性を付与するのにお金を使っちゃったから、

しばらくはお金を使わずに貯めないと…!


――――――――――――

そして8日目。


私たちのレベルは25になった。

バルドから少し離れた平地でレベル上げをするようになっていたんだけど、

レベルが上がるにつれ、必要経験値が増えるので

レベルが上がりにくくなってきたと感じるようになった。

10日でレベル30が目標だったけど、ちょっと難しいかもしれない。


でも、レベルが上がったおかげで、

シャインのレベルを15、シールドは5まで上げることができたよ!

これでシャインを使うと全ステータス+150になっちゃいます!!

シールドも強化されたし、いい感じ!!

まだスキルポイントが余ってるけど、どこに振ろうかな。


レオ「ここの敵でも、だいぶ経験値が入りにくくなってきたな」

累「そろそろ、次のフィールド行ってみるか?」

シャル「そうですね」


あまり経験値が稼げなくなってきたら、

他のフィールドに移動するようにしていた。


連「じゃあ、隣行く?」

私たちは、今いるフィールドから隣へ移動した。


そこは森と川のフィールドで、

なんだかバーベキューがしたくなっちゃいそうなところだった。

穏やかなフィールドなのかと思っていたんだけど…

大きなカエルの敵と遭遇し、思わぬことが起こった。


ーゲコゲコ。ゲロゲロ

連「でか…」

累「鑑定!!ガマガマガエル。

  HP70,000。獲得経験値5000。弱点 雷」


ガマガマガエルの大きさは家でいうとドア2個分くらい。

でっかいカエル…。


ルリ「シャイン!!」

次にシールドをかけようとした時…


ーゲロゲロ!!ゲロー!!!!

巨大カエルがジャンプし、私たちに向かってタックルを仕掛けてきた。


レオ「うわ!!!」

ーバッシャーン!!

私たちは、ガマガマガエルのタックルの勢いで川に落ちてしまったのだ!!


レオ「みんな!!大丈夫か!?」

累「流れ早っ!!」

連「なんとか…」

シャル「びしょ濡れですけど…」

みんな流されないように岩や大きな流木に捕まっていた。


よかった。みんな流されてない!

でも川から上がらなきゃ…!!

フロートは地面から浮く魔法だから、

フロートだけでは水の上に浮くことができない。


私は流木に捕まりながら、スキルウィンドウを開いた。

あった!これだ!!

急いでスキルポイントを振り、スキルを習得した。


「フロート!!そして…アクアウォーク!!!」


すると私たちは川から浮き、水の上に立つことができた。

レオ「お!ルリ、ナイス!!」

シャル「ありがとうございます!!」

累「はぁ、助かったぜ」

連「ありがとう…」

いえいえ!!

みんなが戦ってくれたおかげだよ!

レベルがたくさん上がったから覚えられたんだよ!


アクアウォークは、水上と水中を移動することができるスキル!

フロートとセットで使うと、水の上を歩くことができる。

アクアウォークだけで使用した場合は、

水中の移動が早くなる!水中ダンジョンへ行くときに便利そう!!

ちなみにフロート、アクアウォークともに持続時間は10分!

シャインと一緒!


累「あんのカエル…!ぜってぇ倒す!!

  せっかく新調した俺のスーツがびしょ濡れじゃねぇか!!」

レオ「おう!!ぶちかまそうぜルイルイ!!」


私たちはガマガマガエルの前に戻り、

シャルくんがみんなの武器にライトニングをかけて雷属性にし、

私はみんなにシールドとダブルをかけた。

そしてシャルくんはいつもよりやや長い詠唱に入った。


連「乱れ斬り!!」

レオ「ヘビーブレード!!」

累「ギガクラッシュ!!」

みんな新調した武器と新しく覚えた技を使い、

どんどんガマガマガエルのHPを削っていった。


シャル「行きますよ!! サンダーストーム!!!!」


シャルくんは、サンダーボルトよりも強力な雷技、

サンダーストームを覚えていた!!

レオ「っしゃーー!!!」

ガマガマガエルを無事に倒して、

経験値を獲得したんだけど…。


累「びしょびしょじゃねぇか、あのやろー…!!しかもドロップ品なしかよ」

シャル「これ、服が濡れていると防具の防御値が下がるみたいですね」

アイテムウィンドウの装備の欄を見てみた。

本当だ…防具の横に下矢印マークがついてる。

レオ「マジかよ…やってくれたな、あのカエル…」


ルリ「どこかで服を乾かした方がいいよね」

私も頭から下まで水が滴り落ちるほどずぶ濡れだった。

髪もしっとりぺっちゃん…。


累「だなー。って……ルリ、お前さ…」

ん?なんだろ…?

累さんが私を見て何か言いたそうにしていた。


累「……濡れてると…なんか…エ。いや、何でも…」


キョトンとした顔で累さんを見つめた。

累「っ!!!その顔やめろ…!!」

ルリ「なんで!?」

何!?私何かした!?


連「あそこは…?」

連くんが指差した方を見ると、

山小屋があったので、行ってみることにした!


山小屋の中は、真ん中で焚き火ができるようになっていた!

壁にはハンガーと帽子かけがあり、

休憩用のハンモックが2個天井から吊るされていた。

部屋の対角線上に紐がかけてあり、

物がひっかけられるようになっていた!!

火を起こして、服を乾かせられそう!


ハンモックでも回復ができるみたいで、

全回復までの時間は30分と表示されていた。

宿屋のソファと同じ時間だ。

無料ならこっちの方がいいかも…?なんて。


焚き火に近づいてみると、説明が表示された。


ーここに火を灯してください。

 服を乾かしたり、料理をすることができます。

 火の魔法が使えない場合は、火打ち石をお使いください。ー


火打ち石…。あ、あった。焚き火の横に転がっていた。

料理はリリース後からできるようになるんだよね?

ポポルトで見た「魚」の説明に書いてあった気がする。


シャル「ファイヤーボール!!」

シャルくんが焚き火に火をつけてくれた。

レオ「おお!いいじゃん!これで服乾かせるな!よし!!」


そう言って、レオくんはさっそく服を脱ぎ、

この間と同様、また上半身裸になった…!?

そして、ぎゅーーっと服を絞り始めた。

ぽたぽたぽたと服から水がたくさん落ちた。


累「おおーすげぇ絞れるじゃん」

累さんはハンガーにスーツの上着をかけながら言った。

レオ「これじゃね?ステータスで力が多いメリット!

   『濡れた服を絞れる!!』」

シャル「たぶん、それだけじゃないとは思いますが…」


累「なるー!んじゃ、俺も!!」

今度は累さんがワイシャツを脱ぎ、ぎゅーっと絞り始めた…!?

やっぱり累さんも男の人だ…。しっかり胸板がある…。


連「レオ、俺のもお願い」

レオ「おうよ!!」

連くんまで、着ていたパーカーを脱ぎ、レオくんに絞ってもらっていた。

シャルくんもロングコートをハンガーにかけ、

ワイシャツのボタンを外し、脱ごうとしていた。


え!!待って!!みんな脱ぐ感じなの!?


私はみんなが視界に入らないように下を向いた。

だって横だと、誰かしら視界に入っちゃうから…!!

レオくん以外はランニングを着てるから、

まだ目のやり場に困らないけど…

それでも下着姿ではあるから、

あまりなんか見ちゃいけない気がして…。


累「シャルのワイシャツも絞ってやるよ!」

シャル「お願いします。できるだけ丁寧に…」

累「まかせとけって!!」


前々からそうだろうなとは思っていたけど、これではっきりした…。



私以外、みんな男性プレイヤーだ…!!!



脱がないと怪しまれるかな…?

脱ぐべき…?  どうする…?

どうする私!?と思っていたら…。


レオ「ほら、ルリのも絞ってやるよ!」

上半身が裸のままのレオくんが私に近づき、手を差し伸べた…!?


ルリ「ひゃ!!」

レオ「ひゃ??」

びっくりして変な声出しちゃったよ…!!!

私は斜め下を向き両手で視界を遮りながら答えた。


ルリ「あ、ううん!!なんでもない!!

   私、ステータスを防御に多く振ってるから

   多少濡れてても防御力そんなに下がらないから

   乾かさなくても大丈夫かなーって…!!」

近い…! レオくんの裸が近いよ…!!


レオ「多少じゃないだろ、ずぶ濡れじゃん」


う...。

これは脱がないと怪しまれるかも…。

ルリ「……わかった」

レオ「…?どこ行くんだ?」

私は壁際へ移動し、後ろを向いたまま上着を脱いだ。


下に着ている服が薄いので、

上着がないと女アバターの胸の膨らみが目立ってしまう…。

乾くまで体育座りをして、胸の辺りを隠せば大丈夫だよね…?

ピンズも外しておいた方がいいかな…??

と思って座ったら…。


女アバターだとバレずに過ごせるか…!?

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