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第三章連載中 元義妹は元義兄と暮らしたい〜他人になったはずの元義妹と再会したら学校でも猛アタックしてきて困ってます〜  作者:
元義兄は元義妹と暮らしたい

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解放

カーテンの隙間から差し込む朝の光が、寝室に淡いオレンジ色の線を描いている。昨夜の激しい営みの余韻は、シーツのそこかしこに残る湿り気となって、今も二人を包んでいた。湊がゆっくりと目を開けると、すぐ目の前で凪が穏やかな寝息を立てている。汗と熱を帯びた彼女の肌は、朝の光を反射して艶めき、昨夜の愛の証である紅潮がうっすらと残っていた。湊が愛おしそうに凪の肩を撫でると、彼女は微かに身を震わせ、夢うつつの中で湊の胸元に顔をすり寄せてくる。


「……ん……みーくん?」


凪が長いまつ毛を揺らし、濡れたような瞳をゆっくりと開く。彼女の身体が湊に触れるたび、肌と肌がしっとりと吸い付くような感覚が伝わる。


「おはよう、凪。……昨日は、ずいぶんと激しかったな」


湊の低く掠れた声に、凪は頬を染めながら、いたずらっぽく笑った。


「……だって、みーくんが私を離してくれなかったんだもん。……身体中、まだみーくんの熱が残ってるみたい」


凪は湊の首に腕を回し、身体をさらに密着させた。昨夜の残り香が、まだ寝室の空気に濃厚に漂っている。肌に張り付くようなベタつきや、火照った身体の熱に、二人の衝動は再び静かに、しかし確実に火がつき始めていた。


「……このままじゃ気持ち悪いね。お風呂、行こうか」


湊は凪を抱き上げると、そのまま浴室へと向かった。扉を閉めると、密室の熱気は一層高まった。シャワーから湯が溢れ出し、温かな霧が二人を包んでいく。


昨夜の愛の跡を洗い流そうと、湊がシャワーを当てると、凪は湊の胸に額を押し当て、熱い吐息を漏らした。石鹸の泡が彼女の白い肌の上でとろりと溶け、指先が滑らかな曲線をなぞる。昨夜よりも一層敏感になっている凪の身体は、湊の手が触れるたびに小さく跳ねた。


「……ねえ、みーくん。今日も家にいよう」


凪が泡のついた手で湊の肩を掴み、彼を壁際に追い詰めた。彼女は濡れたままの瞳で湊を妖艶に見つめ、わざとらしく腰を擦り寄せる。昨日、何度も果てたはずなのに、今朝の彼女の瞳には、終わりの見えない飢えが宿っていた。


「……昨日、あんなに何度もしたのに、まだ足りないのか?」


「……みーくんが、私を夢中にさせるからいけないんだよ」


凪はいたずらっぽく笑うと、湊の手から石鹸のついたスポンジを取り上げた。彼女は自分を急かすのをやめ、湊の胸板から腹筋にかけて、まるで慈しむように泡を広げていく。指先がゆっくりと肌を滑り、時折、昨夜の名残が残る場所を執拗になぞる。湊は凪の熱い吐息を感じながら、彼女の導くままに身を任せた。


「……夏休みでよかった」


丁寧に、互いの身体を洗い流し、二人はそのまま湯船へと沈み込んだ。狭い浴槽に二つの身体が重なり合うと、湯があふれて床を濡らす。お湯の中で凪の脚が湊の腰に絡みつき、昨日から続く密着が、より濃密な感覚となって二人の理性を揺さぶる。


「……今日は、どこにも行かないでね」


凪は湯船の中で湊に寄りかかり、濡れた髪をかき上げながら言った。

湊は凪の腰を抱き寄せ、その頬に軽くキスをする。


「ああ、そうだな。……でも、そんなにずっと二人でいたら、またすぐにお前をめちゃくちゃにしてしまいそうだけど、いいのか?」


湊の言葉に、凪はふふっと小さく笑って、彼の胸元に指先を這わせた。


「……ふふ、どうかな。……みーくんのせいで抑えられなくなっちゃったから」


凪はあえて余裕を見せるように問いかけるが、その瞳は期待と欲情で潤んでいる。彼女は湊の耳元に口を寄せ、甘く、そして釘を刺すように囁いた。


「……一週間、私に時間くれるって言ったよね? 昨日のあの時、そう約束したんだから……一日たりとも、私から離れないでね」


湊は彼女の首筋に顔を埋め、深く息を吐いた。凪の体温と、窓から漏れる夏の湿った気配が混ざり合う。約束という言葉に包まれた二人の甘い夏休みは、まだ始まったばかりだった。


「一週間……か。ずいぶんと長い修行になりそうだな」


「修行? ……みーくん、酷いなぁ。私と過ごすことが修行なの?」


凪がわざとらしく唇を尖らせると、湊は彼女の鼻先を指先で軽く突いた。


「違うよ。……お前が可愛すぎて、理性を保つのが修行だって言ってるんだ」


「ふふっ、なら理性なんて捨てちゃえばいいのに」


凪の手が再び湊の肩を滑り落ち、湯船の中の熱い水面を割って彼の身体をなぞり始める。昨夜の激しい営みの記憶が、二人の中に再び熱を呼び起こしていた。


「ねえ、みーくん。洗って。中がベトベトになっちゃったから」


その言葉の持つ意味を、湊はすぐに理解した。彼女の瞳が、昨日よりもずっと深く、彼を飲み込もうとしている。


「……分かった。降参だ」


湊は凪を湯船の縁に抱き上げると、その柔らかな肌を熱いお湯で何度も撫でた。昨日までの無邪気な義兄妹としての記憶、そして今、愛し合う恋人としての記憶が、二人の間で複雑に絡み合う。


「……みーくんの手、大好き。……もっと、こっちも……ずっと、触っててほしい」


凪の甘い誘惑に応えるように、湊の指先は彼女の身体の隅々までを愛おしみ、昨夜の続きを求めて動き出す。夏休みの朝は長く、そして二人の愛の営みは、この小さな密室の中で、昨日よりもずっと激しく、濃密な形を成していこうとしていた。


「……凪、本当にお前は……」


「……みーくんが、私をそうさせたんだよ?」


二人の声が浴室の壁に反射し、心地よい旋律となって響く。朝の光が窓から差し込み、二人の肌を白く、そして官能的に照らし出していた。二人の夏休み、約束された一週間の始まりは、愛の悦楽の中に溶け込んでいった。


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