山の斜面その2
○森の中
一部の木が道のように倒れていく。
その倒れた道を進むロッド達。
音
「ズシンズシン」
鳴り響く森。
ねね
「近いな…」
すずは、
紐のついた矢を
弓を構える。
ロッド・モノローグ
「体がデカイなら、
狙い安いはずだ。
この毒弾丸で
打ち込むだけ打ち込めば、
弱るはず…」
ねねが制止を促すように、
右手を横に伸ばす。
ねね・小声
「見えた」
牛鬼と言われる
30メートルの
牛の頭をした蜘蛛は、
木に関係なく直進している。
ねね
「すず」
すずは、
紐の着いた矢を
牛鬼に放つ。
矢は牛鬼に当たるも、
はねかえってしまう。
ロッド・モノローグ
「うん?
装甲が固いのか?」
ロッドは、
ベレッタを構え、
道の外、
森の中に入る。
音
「パンパン」
音
「キンキン」
跳ね返る音がする。
ロッド・モノローグ
「チッ、
跳ね返るだと…」
ロッドは、
M29に持ち返る。
音
「バーン」
音
「パキ」
ロッド・モノローグ
「パキ?
装甲に
ヒビが
入ったってところか?」
ねねは、
ロッドと反対側の森の中に入ると、
動きが素早く走り、
牛鬼の横にいく。
懐から、
札がたくさん張ってある
縄を出す。
縄の先端の分銅を
牛鬼に投げる。
縄は生き物のように動き、
蛇が地面をはうように
木と木の間を動いていく。
牛鬼の足に巻き付く縄。
手で印を組むねね。
牛鬼の足が、
一本動かなくなる。
牛鬼の進行スピードが
少し遅くなる。
ロッド・モノローグ
「なんだあいつ、
足を封じられた事に
気がつかないのか?
それとも、
目的があって
動いているのか?」
ねね
「不味いな…
第一結界を
越えられる」
牛鬼の前の木の数本の木に、
地面の草の影に隠れてた…
何本もの鳴り子が、
草の影から出てきて、
絡み付き固定される。
その木に絡み合う鳴り子の中で、
一人の鎧をつけた男が、
印を構えている。
すずはその男を見て話す。
すず
「かぶとむさん❗️」
さらに、
その木の両側にも、
鳴り子が、
草むらから複数本出てきて、
木々と絡み合う。
右側と左側の
鳴り子の張り巡らされた領域の真ん中に
それそれ男と女がいる。
すず
「くわがさん、たがねさん」
牛鬼が真っ直ぐ進むと、
丁度、
真ん中の鳴り子の絡み合う領域にぶつかり、
その鳴り子の領域を左右で支え会うように、
鳴り子の領域が左右に展開している。




