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ひとりたび  作者: 木卯さやの
9/35

メイン通り前

切符は駅員さんに手渡した。

…湿った切符…。大丈夫…かな。…さて、と。…行ってみよ。

駅舎から出た。駅前はロータリーになっていて、登りがゆらゆら…。…なんの登りかな…。…菊祭り?…あ、そうか。秋だもんね。

他にはなにか…と辺りをを見渡す…。と…タクシーが目に入った。時計を見る。…旅館の…チェックインは3時からだし、まだ時間あるから…菊祭りに行ってみようかな…。それとも、街を散策…

「乗りますか?…」

…え?

「…街を散策って…」

無意識でタクシー乗り場に…(汗)

にこにこと笑顔のタクシーの運転手さん…。

思わず

「は、はい。お願いします。」

「畏まりました。」

…タクシーに乗り込む。

「では、出発しますよ~」

「あの…そのぉ…」

「行先は…そうだな。市立図書館がいいですかね。」

「え?市立図書館?!」

「…この街の中心部にある図書館です。ここを中心に散策してみるといいですよ。」

「は、はぁ…(汗)」

ま…街の真ん中に図書館なんて…。

…「乗車…プラザへ…」「了解…」

…無線で…やり取りして…ゆっくりとタクシーがロータリーから動き始めた。

…窓から外の景色を見た。…人がチラホラ歩いて…あ、学生さんだ。

友達と話しがら私とは逆…駅に行くのかな?

…あれ…更地?…あっ向こうにも更地が…??

よく見ると更地がアチコチに…?な、なんでこんなに??

「お客様はこの街初めて?」

「は、はい。初めて来ました…。」

「そうですか。よく…いや、お越しくだって、ありがとうございます…。何も無くてびっくりでしょ?」

「え?!い、いえ…あの…」

「ここらね、道路拡張の真っ只中なんですよ。」

…あ、だから更地が…。?なんだろ?あそこ…

「あの…あそこ…山?森?みたいに…あそこは…」

「あそこは、公園です。桜の名所なんですよ。」

「桜の…」

「はい…千本桜ですよ。毎年桜の季節になるとこの道は渋滞して…」

「そ、そうなんですか。」「はい…」

…信号が黄色から赤になり、タクシーが停まった。…あれ…石碑がある?道の真ん中?に…なんで??

「…あの…この石碑は」

「…ここからが…その…メイン通りになります…。」

え?!

「こ、ここから?!」「…はい…」

ここから…なの??


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