メイン通り前
切符は駅員さんに手渡した。
…湿った切符…。大丈夫…かな。…さて、と。…行ってみよ。
駅舎から出た。駅前はロータリーになっていて、登りがゆらゆら…。…なんの登りかな…。…菊祭り?…あ、そうか。秋だもんね。
他にはなにか…と辺りをを見渡す…。と…タクシーが目に入った。時計を見る。…旅館の…チェックインは3時からだし、まだ時間あるから…菊祭りに行ってみようかな…。それとも、街を散策…
「乗りますか?…」
…え?
「…街を散策って…」
無意識でタクシー乗り場に…(汗)
にこにこと笑顔のタクシーの運転手さん…。
思わず
「は、はい。お願いします。」
「畏まりました。」
…タクシーに乗り込む。
「では、出発しますよ~」
「あの…そのぉ…」
「行先は…そうだな。市立図書館がいいですかね。」
「え?市立図書館?!」
「…この街の中心部にある図書館です。ここを中心に散策してみるといいですよ。」
「は、はぁ…(汗)」
ま…街の真ん中に図書館なんて…。
…「乗車…プラザへ…」「了解…」
…無線で…やり取りして…ゆっくりとタクシーがロータリーから動き始めた。
…窓から外の景色を見た。…人がチラホラ歩いて…あ、学生さんだ。
友達と話しがら私とは逆…駅に行くのかな?
…あれ…更地?…あっ向こうにも更地が…??
よく見ると更地がアチコチに…?な、なんでこんなに??
「お客様はこの街初めて?」
「は、はい。初めて来ました…。」
「そうですか。よく…いや、お越しくだって、ありがとうございます…。何も無くてびっくりでしょ?」
「え?!い、いえ…あの…」
「ここらね、道路拡張の真っ只中なんですよ。」
…あ、だから更地が…。?なんだろ?あそこ…
「あの…あそこ…山?森?みたいに…あそこは…」
「あそこは、公園です。桜の名所なんですよ。」
「桜の…」
「はい…千本桜ですよ。毎年桜の季節になるとこの道は渋滞して…」
「そ、そうなんですか。」「はい…」
…信号が黄色から赤になり、タクシーが停まった。…あれ…石碑がある?道の真ん中?に…なんで??
「…あの…この石碑は」
「…ここからが…その…メイン通りになります…。」
え?!
「こ、ここから?!」「…はい…」
ここから…なの??




