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ひとりたび  作者: 木卯さやの
29/34

明るい人に見えて

その方とちょっと立ち話をした。

「こんな時間まで仕事なんですか?」

「今日は遅番でして…。」

「遅番…」

「はい。」

「明日もですか?」

「はい。…明日まで遅番です。」

「何時から…」「11時に出勤です。」

お昼前…。

「あの、遅番って大変じゃないですか?」

「…早番よりいいです。」

「そ、そうなんですか?」

「はい。私、朝苦手なんです。なので…」

「なるほど。」

…朝苦手だから遅番…。

「…あの…」「?はい?」

「おひとりで旅をされてます?」

「…はい。」

「…いいなぁ…ひとりたび。私もいつか1人ふらっと旅をしてみたくて…どこかおすすめ…」

旅行客におすすめ聞いてきた。

「…そうですね…海とかどうですか?」

ここは内陸だから…と…その方に話した。

「海…良いですね…行ってみようかな…。」

「…ぜひ…」「ありがとうございます。」

…その方が笑った。…けど…その笑顔は何処と無く空疎?空虚…に感じて仕方なかった。

「…売店、見てもいいですか?」

「はい。」

…その方から離れて、もう一度売店を見る。

商品を見る。…と…新商品とポップがあった。

…これにしようっと。箱に入ったお菓子。裏を見た。18枚入り。丁度いい。甘いお菓子だから後はしょっぱいお菓子も…何にしようかなぁ…。

…売店内の1番手前に…?…これなに??

…煎餅。…袋を手にし、裏を見た。

方言で紹介文…。10枚入り…これを2袋買う事に…。商品を手にレジへ…フロントの角っこにレジがあった。

「これください。」

「はい。」

…あれ?さっきの方じゃない??






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