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ひとりたび  作者: 木卯さやの
21/34

酸っぱい思い出に?

お造りを食べ終え、日本酒を飲んだ。

…美味しいなぁ…。

もうそれしか出ない。


造りを食べ終えた頃

「失礼致します。こちら、焼物で秋鮭の幽庵焼きで御座います。」

素焼きの様な素朴な器に鮮やかな鮭の色味が秋らしさを出していた。幽庵焼きならではの甘くも芳ばしい香り…。あしらいには、蓮根…酢蓮が添えられていた。これも秋の味覚。蓮根の旬はこの時期から冬…。

「四季彩豊な御膳ね…」

「本当に。…ん。美味い…。」

焼物を食しつつ、日本酒を…はぁ…なんて贅沢な時だろうか…。

と…


「僕も食べたい!」

「…ハンバーグがあるでしょ!」

「そっちも」

…子供と母親か…

「あ、それ…」「…これ酸っぱいじゃん!」

「…酢蓮根だもの…酸っぱいわよ。」

…すれ

「ふふふ…お子様にはまだ早かったようね…(笑)」

…妻が笑って…

「…そうだな(笑)」

…こういったハプニング?と言うのは、家族旅行の思い出になるかもな。


小さな子が居るのかな?

個室とはいえ、子供の声は通るからね…(笑)

…懐かしい。私も小さい頃に、もみじおろしと知らないで食べちゃって、泣いた覚えがあるから。あのもみじおろしは辛かったなぁ。あの子は蓮根は酸っぱかった…になるのかな?




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