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ひとりたび  作者: 木卯さやの
13/34

新旧の優合

…お店の方がタクシーを呼んでくれ

「あ、来たわ…」

も、もう?!は、早くない?!

タクシーが私たちの前に停まった。

中から男性が降りてきた…。

「…薗さん、どうも。」

「辻鳩さん、この方を和美荘までお願いします。」

「分かりました。さ、お客様どうぞ。」

…爽やかな笑顔を見せながら、タクシーの後部座席を開けて

「さ、どうぞ。」

「あ、は、はい。…すみません…本当にありがとうございました。」

「気をつけてね。」「良い旅を…」

2人に頭を下げ、タクシーに乗り込…

「頭気を付けて下さい…」

と…話しかけてって…ドアと入口部分にそっと手を置いてる?…


…みっ君に頼んで良かった…。

辻鳩 光君。彼に任せれば大丈夫。


…相変わらず優しいわね。

私がこのタクシーを利用する時も、こうしてくれて…。頭をぶつけても痛くないように、手で護ってくれる…。


タクシーに乗った。

「ドア閉めますね」「は、はい。」

…タクシー内を見渡し…あ、名前の…

“辻鳩 光”さん…

…まだ若い方なのかな…。

「…お待たせいたしました。…和美荘までですね…」

「…はい。」

「畏まりました。」

…タクシーがゆっくりと動き出した。

元きた道とは違う道を通る…。十字路を左に曲がり…また十字路…あ、この道はさっきのメイン通り?…そこを右に曲がる。…窓から街並みを見る。…新しい建物があったかと思えば、古い建物も…。

…新旧が融合してる…。…さっきの私立図書館…を右に…。

「…もうすぐ着きますから…」

?!

「は、早くないですか?まだ5分も」

「…車では5分もかからないですけど、歩くと20分は軽く過ぎますね…。」

…それは…そうだけど…。

「…見えてきましたよ。あそこです。」

…宿の看板が見えた…。




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